FIT制度とは太陽光売電の仕組みと得する使い方

FIT制度(固定価格買取制度)とは何か、太陽光発電の売電の仕組みや買取価格の変化をわかりやすく解説。2026年度の新スキームや卒FIT後の対策まで、リフォームで太陽光導入を検討中の方が知っておくべきポイントとは?

FIT制度とは太陽光売電の仕組みと賢い活用法

FIT制度に登録すれば売電収入が10年間ずっと同額で続くと思っていると、5年目以降に買取価格が約3分の1に下がって年間数万円の収入減になります。


この記事の3つのポイント
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FIT制度の基本

太陽光で発電した電気を国が定めた固定価格で電力会社が買い取る仕組み。住宅用は買取期間10年が原則です。

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2026年度の新スキーム

2025年10月以降に申請した住宅用は「初期投資支援スキーム」へ移行。1〜4年目は24円/kWh、5〜10年目は約8.3円と段階的に変化します。

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卒FIT後の選択肢

買取期間終了後は「卒FIT」となり、売電価格が7〜9円前後まで下落。蓄電池導入や新電力への切り替えで損失を最小化できます。


FIT制度とは何か:太陽光売電の基本的な仕組み



FIT制度(固定価格買取制度)とは、太陽光などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が国の定めた固定価格で一定期間買い取ることを義務付ける制度です。 正式名称は「Feed-in Tariff(フィード・イン・タリフ)」の略で、再生可能エネルギーの普及を後押しするために2012年7月に始まりました。


参考)【図解】FIT(固定価格買取制度)とは? 太陽光発電の売電の…


住宅用(10kW未満)の太陽光発電であれば買取期間は10年間、産業用(10kW以上)であれば20年間と決まっています。 つまり基本は「国が価格を保証する、期間限定の売電契約」です。


参考)FIT制度とは?太陽光の売電の仕組み|ヒカリ窓


この仕組みのおかげで、設置したその日から10年間は売電収入の見通しが立てやすくなります。リフォームで太陽光を検討する際に最初に確認すべき制度といえます。


FIT制度の太陽光買取価格の推移と2026年度の変更点

FIT制度がスタートした2012年度、住宅用の買取価格は42円/kWhという高水準でした。 その後、普及に伴って毎年段階的に引き下げられ、2025年度上半期の住宅用は15円/kWhまで下落しています。


参考)【2026年度】太陽光発電の買取価格が決定!住宅用24円の「…


大きな転換点となるのが2025年10月から適用される「初期投資支援スキーム」です。これ以降に申請した住宅用太陽光発電は、1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が約8.3円/kWhと2段階に分かれた価格体系に移行します。 「24円は上がってよかった」と喜ぶだけではいけません。


参考)2026年度のFIT制度|屋根設置太陽光発電の買取価格を大幅…


5〜10年目の単価は従来の15円/kWhより大幅に低い水準です。 設置費用の回収計画を立てる際は、前半4年の高単価だけで計算すると後半に収支がずれます。10年間の平均収入で試算することが基本です。



以下に買取価格の変化をまとめました。


年度・期間 住宅用買取単価(10kW未満)
2012年度 42円/kWh
2025年度上半期 15円/kWh(一律10年)
2026年度以降(新スキーム)1〜4年目 24円/kWh
2026年度以降(新スキーム)5〜10年目 約8.3円/kWh




参考:経済産業省が公表した2026年度FIT買取価格の詳細
再生可能エネルギーFIT制度・FIP制度における2026年度の買取価格 – 経済産業省


FIT申請の手順と太陽光リフォームで必要な手続き

太陽光発電を設置してすぐに売電収入が入るわけではありません。FIT制度を利用するには、設置前に「事業計画認定」を取得し、設置後に系統連系(電力会社との接続)を完了させる必要があります。 手続き抜けがあると、せっかく設置しても売電できない期間が生じます。


参考)FIT法とは?制度の仕組みや申請方法・改正法のポイントを紹介…


手続きの主な流れは次の通りです。


1. 設置業者に依頼し、資源エネルギー庁の「なっとく!再生可能エネルギー」ポータルサイトから事業計画認定を申請
2. 認定取得後、電力会社へ系統連系の申し込み
3. 工事完了・検査合格後に売電開始
4. 毎年度、発電量や設備状況を維持管理・報告(義務あり)





リフォーム工事と同時進行で申請を進めるケースが多いですが、認定取得から系統連系まで数週間〜2か月程度かかることがあります。 工期に余裕を持った計画が条件です。



参考:手続きの詳細と申請方法
FIT法とは?制度の仕組みや申請方法・改正法のポイント – 関西電力ソリューション


卒FIT後に売電価格が7〜9円に激減する仕組みと対策

買取期間10年が終了すると「卒FIT(そつフィット)」となります。これは意外に知られていないのですが、卒FIT後の売電価格は大手電力会社の場合おおよそ7〜9円/kWhに下落します。 FIT期間中の15〜24円と比べると、収入が半分以下になるイメージです。東京ドーム1個分の太陽光パネルを設置していても、卒FIT翌日から売電単価が半減するくらいの落差があります。


参考)https://solar-mate.jp/storage-battery/007/


厳しいところですね。でも対策は明確に存在します。


卒FIT後の主な選択肢は3つです。


  • 新電力への乗り換え:新電力会社の中には最大14.6円/kWhで買い取るところもある


  • 蓄電池の導入:昼間に余った電気を夜間に使い、購入電力量を削減して電気代を節約
  • EV・電気自動車への充電活用:太陽光で作った電気を乗り物のエネルギーに転換


参考)【太陽光発電】利用者は要チェック!『FIT制度』のこれから|…


卒FITを迎える前に通知が届くので、その時点で新電力の比較サイトを使って買取価格を確認することが有効な行動の一つです。



参考:卒FIT後のエリア別買取価格ランキング(2025年最新)
【2025エリア別】卒FIT買取価格ランキング|おすすめ電力会社の一覧 – ソーラーメイト


FIT制度を使う太陽光リフォームで損しないための独自視点チェックポイント

「FIT制度があれば必ず元が取れる」という考えは危険です。 実際に太陽光発電設置者のうち7割近くが何らかの形で想定より収益が少なくなったという調査結果もあります。 これが現実です。


参考)太陽光発電は7割が損?本当の理由と回避策を徹底解説


損をしやすい主な原因は次のとおりです。


  • 設置費用が相場より高い:住宅用(4〜5kW)の適正価格はおおむね100〜150万円前後だが、業者によって200万円超になるケースもある


参考)https://battery.remixpoint.co.jp/column/solar-power-mistake/

  • 影になる場所への設置:建物や木の陰が一部でもかかると、パネル全体の発電量が大幅に低下する
  • パワーコンディショナーの交換費用を忘れる:FIT期間10年の間に15〜20万円程度の交換費用が発生する可能性が高い


  • 自家消費量の計算が甘い:日中不在の家は売電優先でOKだが、在宅時間が長い家庭は消費と発電のバランスを試算すべき


これは使えそうです。リフォームの見積もり時点で、設置費用・パワコン交換費用・卒FIT後の売電単価の3点を業者に確認するだけで、失敗リスクを大幅に下げられます。


現時点でこれらを把握せずに契約してしまうケースが多いため、相見積もりを複数業者から取得し、10年間の収支シミュレーションを書面でもらうことが最低限必要な確認事項です。


参考)太陽光発電をやらなきゃよかった!? 96人調査の失敗理由と2…


参考:太陽光発電で損する原因の詳細解説
太陽光発電は7割が損?本当の理由と回避策を徹底解説 – タイナビ




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