安全靴規格JISの種類と基準を正しく選ぶ方法

安全靴規格JISとはどのような基準なのか、JIS T8101の種類や性能、JSAA規格との違いをわかりやすく解説します。リフォーム現場で正しい靴を選べていますか?

安全靴規格JISの基準と種類を正しく知る

スニーカータイプの安全靴でも「JIS規格品」と思って買っていると、実は規格外で労災リスクが上がります。


🛡️ 安全靴規格JIS:3つのポイント
📋
JIS規格は2種類の規格番号がある

安全靴はJIS T8101、静電気帯電防止靴はJIS T8103として別々に規定されています。

⚖️
作業区分はU・H・S・Lの4段階

超重作業用(U)から軽作業用(L)まで、現場の荷重に合わせた種類が定められています。

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スニーカータイプはJIS対象外

布や合成皮革製の甲被はJIS T8101の対象外。安全性を確保するにはJSAA規格品を選ぶ必要があります。


安全靴規格JIS T8101の定義と対象素材



JIS T8101は、「主として着用者のつま先を先芯によって防護し、滑り止めを備える靴」として定義されています。 この規格で認められる甲被の素材は、牛革製または総ゴム製(耐油性・非耐油性)に限定されています。


参考)安全靴の基礎知識 – 安全靴・作業靴の規格とは - 安全靴・…


重要なのは、布製や合成皮革製・人工皮革製の安全靴は、JIS T8101の対象外だということです。 つまり、スニーカー型の軽量安全靴の多くはJIS規格品ではありません。これが意外と知られていないポイントです。


参考)JIS規格適合 |ワークストリート


リフォーム工事の現場でスニーカータイプの作業靴を選ぶ場合は、後述するJSAA規格(プロスニーカー)という別の認定制度が適用されます。規格の「名前」だけで判断せず、ラベルの記号を確認する習慣が大切です。


参考リンク(JIS T8101の基準と種類の詳細な比較表)。
ミドリ安全:安全靴の基礎知識 – JISとJSAA規格の性能表


安全靴規格JISの作業区分と耐衝撃性能の数値

JIS T8101では、作業の負荷に応じて4つの作業区分が設けられています。 具体的な耐衝撃性能の違いは以下の通りです。


参考)https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0463.html


区分 記号 圧迫荷重 落下高さ 衝撃エネルギー
超重作業用 U 15±0.1kN 102cm 200J
重作業用 H 15±0.1kN 51cm 100J
普通作業用 S 10±0.1kN 36cm 70J
軽作業用 L 4.5±0.04kN 15cm 30J


これを見ると、U種とH種では圧迫荷重は同じですが、落下高さが2倍違います。 リフォーム現場では多くの場合「S種(普通作業用)」が選ばれますが、重量物を扱う解体・基礎工事では「H種」以上が推奨されます。


参考)安全靴の基礎知識 –JISとJSAA規格の性能表 - 安全靴…


衝撃エネルギーの数値が実感しにくい場合、S種の70Jは「体重70kgの人が1mの高さから足の上に落ちた程度の衝撃」に相当します。これだけの衝撃を先芯が受け止めるとイメージすると、規格の重要性が分かりやすくなります。


普通作業用(S種)が基本です。


安全靴規格JISの付加的性能記号と現場での活用

JIS T8101には、基本性能のほかに現場ごとのリスクに対応した「付加的性能」が定められています。 これらは記号で靴に表示されます。



  • 🔩 P(耐踏抜き性):釘が1,100N以上の力がかからないと貫通しない。釘が散乱するリフォーム現場や解体工事に必須
  • 👣 E(かかと衝撃吸収性):かかとが20J以上の衝撃を吸収する。長時間立ち作業での膝・腰への負担を軽減
  • 🧲 F(耐滑性):動摩擦係数0.20以上(F1)または0.30以上(F2)。濡れた床や油面での転倒リスクを低減
  • 🔥 H(表底の耐高熱接触性):300℃×1分間の加熱で溶融しない。溶接・溶断作業周辺での使用に対応
  • 💧 W(耐水性):80分の浸水試験に合格。雨天・水気の多い現場に適している



リフォーム工事でとくに重視すべきは「P(耐踏抜き)」です。フローリング解体や壁の撤去作業では、釘や金属片が散乱することが多いからです。これが条件です。


靴の購入時は「JIS T8101 S種 E・F」などのラベル全体を確認しましょう。 「JIS」の文字だけでは付加的性能の有無が分かりません。


参考)安全靴のJIS規格とJSAA規格の違いとは?|選び方と特徴を…


安全靴規格JISとJSAA規格の違い:リフォーム現場での選び方

「JIS規格の安全靴とJSAA規格のプロスニーカー、どちらを買えばいいのか」という疑問は現場でよく聞かれます。両者の主な違いを整理しておきましょう。



項目 JIS T8101(安全靴) JSAA(プロスニーカー)
甲被素材 革製・総ゴム製のみ 革・人工皮革・合成皮革・布など幅広い
耐久性 高い(剥離抵抗300N以上) 素材による(人工皮革は200N以上)
軽量性 比較的重い 軽量モデルが多い
作業区分 U・H・S・L A・B(2段階)
スニーカー型 対象外 主な対象


JIS規格品は耐久性と防護性能に優れる一方、革製で重くなりやすい傾向があります。 JSAA規格品はスニーカー型で軽量なため、長時間の作業でも疲れにくいという利点があります。



リフォームでの内装仕上げや軽い清掃作業ならJSAA・B種でも問題ありません。一方、重量物の運搬や解体・外構工事が伴う場合は、JIS S種またはH種を選ぶのが安全です。これは使えそうです。


参考リンク(安全靴とプロスニーカーの規格比較)。
安全靴と作業靴~JIS規格とJSAA規格。安全な作業をするために(大宮工機)


安全靴規格JISの表示ラベルの読み方:見落としやすい記号の意味

実際に店頭や通販で安全靴を購入する際、パッケージや靴内部のラベルに記載されている表示を正確に読むことが重要です。典型的な表示例を見てみましょう。



表示例:「JIS T8101 クラスI S種 E・F・P」


この場合の読み方は。

  • 🏷️ JIS T8101:安全靴の日本産業規格を満たしている
  • 🏷️ クラスI:甲被が革製(クラスII は総ゴム・総高分子製)
  • 🏷️ S種:普通作業用
  • 🏷️ E:かかとの衝撃吸収性あり
  • 🏷️ F:耐滑性あり(F1またはF2で摩擦係数が異なる)
  • 🏷️ P:耐踏抜き性あり


JIS規格品には「JIS T8101」のマーク表示が義務付けられています。このマークがない製品は規格外品であり、安全性が保証されません。 「安全靴」という名称が商品名に含まれていても、規格に合格していない製品は存在します。


参考)安全靴|JIS規格の基準を知って安全に作業をしよう - 安全…


また、2020年3月25日にJIS T8101は改定され、「材料区分」の呼称が旧来の「革製・ゴム製」から「クラスI・クラスII」に変更されています。 古い情報のまま覚えていると混乱することがあるので注意が必要です。つまり最新の規格番号を確認することが原則です。



厚生労働省が発行している靴の選び方ガイドでは、耐踏抜き性についてもJISのP表示があるものを推奨しています。


参考)https://jsite.mhlw.go.jp/tochigi-roudoukyoku/content/contents/001766859.pdf


参考リンク(厚生労働省:作業に適した靴の選び方)。
厚生労働省 栃木労働局:自分の作業に適合した靴の選び方(PDF)




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