「lanコンセントは誰でも自由に壁に増設して良い」と思い込むと、退去時に10万円以上の原状回復費を請求されることがあります。

まず押さえたいのは、「LAN配線そのものには国家資格がいらない」という点です。
参考)LANケーブルの配線に資格は必要?
LANケーブルの配線やlanコンセント(情報コンセント)への結線作業は、電気工事士の資格が不要と明示されています。
つまり、壁の中に通っている100V電源には触れず、弱電側のLANだけを扱うならDIYも選択肢になります。
結論はLAN配線は無資格でOKです。
違反工事は重大なリスクということですね。
DIYでlanコンセント取り付けをする場合は、以下のような範囲にとどめるのが安全です。
参考)LANコンセントとは?使い方や増設する方法を解説
・既存の情報ボックスや弱電用ボックス内で、LANケーブルをモジュラジャックに結線する
・既存のLANケーブルを、カテゴリ6A対応などの新しいlanコンセントに付け替える
・表面配線したLANケーブルを、露出ボックス+lanコンセントでまとめる
この範囲なら違法にはなりません。
電源コンセントやスイッチと一体になったプレートを交換する場合でも、電気側の配線には触れず、情報モジュールのみを差し変えるやり方ならDIY候補に入ります。
参考)自宅でLAN工事してみた
その際は、メーカー(例:パナソニックのぐっとすシリーズ)の取扱説明書にある「配線図」と「対応カテゴリ」をよく確認しましょう。
参考)自宅のLAN配線・LANコンセントをDIYするときに気をつけ…
情報コンセントだけ交換するなら問題ありません。
分かりにくいところですね。
電気配線いじりは資格必須です。
また、「LAN配線に資格はいらない」とはいえ、実際には電源との距離を十分に取らないとノイズの混入や漏電事故のリスクが高まります。
たとえば同じCD管に電源線とLANケーブルを一緒に通す施工は、多くのメーカー推奨条件から外れます。
通信トラブルだけでなく、安全面でも問題が出る可能性があります。
電源とLANは分離が原則です。
賃貸物件の場合、「壁・床・天井への加工を禁止」と管理規約に明記されている例が増えています。
参考)LAN配線は賃貸でも可能!工事のルールと代替手段、注意点とは…
この条項を見落として壁内配線の穴あけ工事をすると、退去時に1か所数万円の原状回復を請求されても反論が難しくなります。
原状回復費が10万円を超えるケースも実際にあります。
契約書確認が条件です。
電気工事と通信工事の境界は、説明書やパッケージに「要電気工事士」などと明記されていることがほとんどです。
判断に迷う作業はプロに任せるのも有効な選択肢です。
安全優先が基本です。
賃貸でlanコンセントを増設したい場合、最初に確認すべきは賃貸契約書と管理規約です。
多くの管理会社は、「原状回復義務」と「構造に影響する工事の禁止」をセットで定めています。
つまり、壁に新たな穴を開けたり、既存のコンセントボックスを交換したりする工事は、原則として事前承諾が必要です。
原状回復義務が基本です。
管理会社へ申請する際は、口頭だけで相談を済ませず、以下の情報を簡単な図面やメモにまとめて出すと話が通りやすくなります。
・LAN配線のルート(例:収納の中を通す、天井裏のみ、床上モール配線のみ など)
・使用する材料(モール配線のみ、露出ボックスのみ、穴あけの有無)
・撤去時の原状回復方法(ネジ穴の補修、ビス止めなしの固定方法 など)
書面で残すことが条件です。
承諾が得られたら、メールなど記録が残る形で「許可内容」を保存しておきます。
退去時に担当者が変わっていても、この記録があればトラブルを減らせます。
逆に、承諾を取らずに工事を行うと、退去立ち会いの場で「この穴は契約違反です」と言われ、補修費用を全額自己負担することになりかねません。
書面の証拠が大切ですね。
賃貸で壁に穴を開けたくない場合は、モール配線や床上配線でlanコンセントを露出で設ける方法もあります。
参考)プロが教える、同一階で有線LAN配線とコンセントを増設する方…
モール配線なら、幅1〜2cm程度の樹脂モールを床際に貼っていく形なので、両面テープで施工し、退去時に剥がして跡を簡単に補修しやすいのが利点です。
壁を開口せずに済むため、原状回復コストを抑えたい人には現実的な選択です。
モール配線なら違反になりません。
lanコンセントをどこまで本格的にやるかは、「配線方式」で大きく変わります。
参考)LANコンセントの新設・増設方法と賃貸物件での注意点
代表的なのは、壁内配線、床上配線(モール配線)、既存コンセント内への差し込み増設の3パターンです。
参考)LANのコンセントを増設する方法を紹介 |LAN工事、電気工…
それぞれで必要な手間と費用が違うので、リフォーム計画に合わせて選びましょう。
方式の選択がポイントです。
壁内配線でのlanコンセント取り付けは、もっとも見た目が美しく、配線も保護されます。
しかし、壁の内側のCD管やPF管にLANケーブルを通す作業は、リフォーム業者でも「技術力が必要」とされる難所です。
既存の配管が細かったり、途中で曲がりが多い場合、10mほどの距離でもケーブルが引っかかってしまうことがあります。
壁内配線は難易度が高いです。
床上配線(モール配線)は、床や巾木に沿ってLANケーブルを這わせ、樹脂モールで保護するやり方です。
10m程度の配線なら、モールとケーブルを合わせて数千円程度で材料を揃えられることが多く、作業も1〜2時間で終わります。
東京ドームの外周を一周するような距離感ではなく、はがき10枚分をつなぐ程度のイメージなので、DIYにも向いています。
費用対効果は高いです。
既存コンセントボックスにモジュラージャックを追加する方法は、電源コンセントと同じプレート内にlanコンセントを増やすパターンです。
カバーを外し、中の8本のLAN配線を規定の順番でモジュラージャックに差し込んで結線し、プレートを戻せば完成、という構成になっています。
ただし、A配線とB配線の規格を間違えると通信が安定せず、速度低下やリンク不良の原因になります。
配線規格の確認が必須です。
工事費用の目安として、専門業者に壁内配線+lanコンセント新設を依頼した場合、1か所あたり1万5千円〜3万円前後になることが多いとされています。
同じ部屋でモール配線+露出コンセントにする場合は、1万円前後で収まることもありますが、配線距離や建物の構造によって変わります。
数か所まとめて依頼したほうが、1か所あたりの単価は安くなりやすい点も覚えておくと計画を立てやすくなります。
複数箇所工事はお得ということですね。
lanコンセントを取り付けるとき、「とりあえず余っているケーブルとジャックでいいだろう」と考えるのは危険です。
LANの規格(カテゴリ)によって、対応できる通信速度とケーブル長が大きく異なるからです。
たとえば、カテゴリ5eは最大1Gbps、カテゴリ6Aなら10Gbpsまで対応といった具合に、数字が変わると性能も変わります。
規格選びが肝心ということですね。
パンドウイットの解説では、DIYで増設する場合のポイントとして「ケーブルの長さと規格の確認」が最初に挙げられています。
壁内配線で10m以上引き回す場合、ノイズや減衰を考えて、カテゴリ6以上、できれば6A対応のケーブルとlanコンセントを選ぶと安心です。
一戸建てでルーターから2階の書斎まで配線するなら、階段1フロア分(およそ3m)の上下+廊下の長さを足して、15〜20m程度のケーブル長を見込むケースもあります。
余裕を見た長さが基本です。
また、マンションやアパートで既に備え付けのLANポートがある場合、「そこからさらにルーターをつなぐときの二重ルーター」に注意が必要です。
参考)マンションのLANポートはそのまま使える?
建物側の設備にルーター機能が入っているのに、部屋側でもルーター機能をオンにしたままWi-Fiルーターをつなぐと、ネットワークが不安定になったり、建物全体の回線に悪影響を及ぼすことがあります。
この場合は、Wi-Fiルーターを「ブリッジモード」「APモード」などに切り替えて、ルーター機能を停止して使うのが正しい手順です。
二重ルーターには注意すれば大丈夫です。
通信速度のボトルネックは、1本のケーブルだけでなく、途中に挟まるスイッチングハブやlanコンセントのカテゴリにも影響されます。
たとえば、CAT6Aケーブルを使っていても、途中のlanコンセントがCAT5eまでの対応だと、その区間は1Gbpsまでに制限されてしまいます。
長い目で見ると、数百円〜千円程度の差で10Gbps対応の部材を選んでおいたほうが、リフォーム後に後悔しにくくなります。
先を見据えた選定が条件です。
リフォームのタイミングでは、「今あるコンセントの近くにlanコンセントを1口増やす」だけでなく、生活動線に合わせて部屋全体のLAN設計を見直すチャンスがあります。
たとえば、リビングのテレビ裏、ワークスペース、子ども部屋、将来的にテレワークスペースになるかもしれない空き部屋など、10年先を見据えてLANの出口を複数計画するケースが増えています。
テレビボードの背面に2口、デスク横に2口など、「1か所あたり2〜4ポート」を標準にしておくと、機器の増設にも対応しやすくなります。
多めのポート計画が基本です。
また、情報ボックス(弱電盤)を玄関や物入れの中に設置し、そこにONU・ルーター・ハブを集約する設計にすると、家じゅうのlanコンセントへの配線を整理しやすくなります。
このとき、情報ボックス内には、将来の機器追加を見越してコンセントを2口ではなく4口程度用意しておくと、電源タップだらけになるのを防げます。
配線スペースをA4書類2〜3冊分程度の奥行きで確保しておくと、メンテナンス性も向上します。
余裕のある情報ボックスがポイントですね。
独自の活用術として、lanコンセントをスマートホーム機器や監視カメラ用に計画的に配置しておく方法があります。
Wi-Fiのみで運用していると、電子レンジや壁構造の影響で映像が不安定になりやすい場所でも、有線LANなら安定した通信が期待できます。
玄関の横やカーポート近くにlanコンセントを仕込んでおけば、将来PoE対応のネットワークカメラを導入するときにも、電源と通信を一本で引きやすくなります。
スマートホームとの相性もいいということですね。
最後に、lanコンセントの位置決めは「家具のレイアウト」とセットで考えることが重要です。
ソファの裏側、高さ30cm前後の位置にコンセントとlanコンセントをまとめて配置すると、見た目を損なわず配線も隠しやすくなります。
一方で、ベッドの足元や人が頻繁に歩く場所の床上に配線を通すと、転倒リスクや断線の可能性が高まります。
家具と動線を意識することが原則です。
こうした設計の工夫を早い段階で盛り込んでおけば、リフォーム後に「ここにもlanコンセントを作っておけばよかった」と後悔する場面を減らせます。
設計段階での相談先としては、LAN工事に慣れた電気工事店や、ネットワークに詳しいリフォーム会社を選ぶと、通信と電気の両面からアドバイスをもらいやすいでしょう。
参考)リフォーム会社が書くべきブログネタ50選(集客につながるキー…
こうした事前の一手間が、将来のトラブル防止と快適なネット環境につながります。
計画的な相談がいいことですね。
賃貸や持ち家、どちらを前提にしたlanコンセントの取り付け方について、より詳しく知りたい条件があれば教えてください。
賃貸での工事ルールとDIYの範囲を詳しく解説した参考リンクです。
LAN配線は賃貸でも可能!工事のルールと代替手段、注意点とは?
LAN工事とlanコンセントのDIY可否、資格境界を詳しく説明している参考リンクです。
自宅のLAN配線・lanコンセントDIY時の注意点や部材選びの具体例を紹介している参考リンクです。
自宅のLAN配線・LANコンセントをDIYするときに気をつけたい事
リフォーム時のLANコンセント増設と壁内配線の難易度、賃貸での注意点に触れている参考リンクです。
リフォーム会社向けに、ブログで扱うべきテーマや情報の切り口を整理している参考リンクです。

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