ハンマーでリベットを打てば、ハンドリベッターより強い締結力が出ると思っていませんか。実は「ハンマーで強く叩けば叩くほど、かえって板が割れるリスクが高まります」。

リベットには大きく分けて「ブラインドリベット(ポップリベット)」と「貫通リベット(打ち抜きリベット)」の2種類があります 。ブラインドリベットは片側からハンドリベッターで固定する方式で、DIYリフォームでは最も一般的です 。一方、ハンマーが本領を発揮するのは「貫通リベット」、つまり銅リベットやアルミリベットなど、両側から叩いて変形させるタイプです 。
ハンマーを使う場面は限られています。デニムやレザーの補修、ヴィンテージ調の金属パーツ固定、薄板同士の接合など、荷重が集中しにくい箇所に向いています 。逆に言えば、構造材の固定や高荷重がかかる箇所にはハンドリベッター+ブラインドリベットの組み合わせの方が適切です。つまり「用途に合わせた使い分け」が原則です。
必要な道具は比較的シンプルです。
道具は1,500円程度でそろいます 。これは使えそうです。
正しい手順を守れば、DIY初心者でも仕上がりに差が出ます 。作業は大きく5ステップです。
参考)リベットの正しい打ち方とは?基礎知識から使い方まで詳しく解説…
ステップ1:下穴を開ける
リベットを挿入する穴は、リベット径よりも0.1〜0.2mm大きく開けるのが基本です 。たとえば直径4.8mmのリベットなら、5mmのドリルビットを使います 。下穴が大きすぎると引っかかる面積が減り、耐久性が落ちます。小さすぎると入らない、またはハンマーで叩く力が必要以上に増えます。下穴サイズが命です。
ステップ2:素材にリベットをセットする
リベットのボディ側(太い方)を表から穴に通し、ワッシャーをセットします 。このとき、素材の裏面は金属台の上に置くのが鉄則です。土台が柔らかいと衝撃が逃げて、何度叩いてもリベットが固定されません 。
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ステップ3:リベットセッターを当ててハンマーで叩く
リベットセッター(凹型のくぼみがある工具)の凹面をリベットの頭に当て、垂直に叩きます 。打ち棒は下の方を持ち、手の腹が台に近い位置になるよう安定させます 。打撃方向は必ず「真上から真下へ」です。斜めに叩くと、リベットが傾いて仕上がりが汚くなります。
ステップ4:余分なシャフトをカットする
貫通リベットの場合、ワッシャーが沈み込んだらクイキリで余分なシャフトをカットします 。カット後の先端は鋭く危険なため、必ずリベットセッターのくぼみを当ててもう一度ハンマーで叩き、丸く仕上げます 。これが安全上の必須ステップです。
ステップ5:仕上がりの確認
リベットと素材の間に隙間がなければ完了です 。隙間がある場合は固定が不完全なため、再度打ち直しが必要です。
ハンドリベッターを使うブラインドリベットの打ち方は、ハンマー打ちとは手順が異なります 。リフォームでアルミパネルや薄い鉄板を固定する場面では、こちらの方が出番が多いです。
参考)http://www.fujiwarasangyo-markeweb.com/cp-bin/wordpress/?p=11326
手順は以下のとおりです。
1. 接合したい素材2枚を重ね、リベット径に合わせた下穴を開ける(径+0.1〜0.2mm)
2. ハンドリベッターのノーズピースがリベットサイズと合っているか確認する
3. リベットのシャフト(細い側)をリベッターの先端に差し込む
4. リベットのボディを下穴に挿入し、リベッターを素材に押しつける
5. ハンドルをシャフトが「ポキン」と折れる音がするまで何度か強く握る
6. シャフトが切断されたら固定完了
薄い板の場合は1回の握りでシャフトが切断されないことがあります 。その場合は、一度ハンドルを戻してリベッターを奥まで差し直し、もう一度握る操作を繰り返します 。2回目で切断されることがほとんどです。厳しいところですね。
参考:ハンドリベッターの具体的な使い方(ブラインドリベット手順)
リベットの打ち方/ハンドリベッターの使い方
参考:ブラインドリベットの種類と下穴の選び方(ミスミ技術情報)
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0171.html
リベット打ちで失敗する原因の9割は、道具の使い方より「準備段階」にあります。よくある失敗パターンと対処法をまとめます。
| 失敗パターン | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| リベットが傾く | 打ち棒が垂直でない/土台が不安定 | 金属台を使い、目線を正面に合わせて打つ blog.phoenix-shop(https://blog.phoenix-shop.jp/archives/5942) |
| 固定が弱い・隙間が残る | 下穴が大きすぎる | 下穴はリベット径+0.1〜0.2mmを厳守 send-freedom(https://www.send-freedom.com/entry/46342) |
| ハンドルを何度握ってもシャフトが切れない | ノーズピースのサイズが合っていない | リベットサイズに合ったノーズピースに交換 fujiwarasangyo-markeweb(http://www.fujiwarasangyo-markeweb.com/cp-bin/wordpress/?p=11326) |
| 先端が鋭く仕上がりが危険 | シャフトカット後の処理が不十分 | リベットセッターのくぼみで叩いて丸める benitengudake(https://www.benitengudake.com/how-to-set-copper-rivet/) |
| 板が割れる・変形する | ハンマーの打撃が強すぎる/角度が悪い | 垂直方向に適切な力で打つ、薄板には注意 |
失敗を避けるために最も重要なのは「土台の選択」です 。柔らかい素材の上で作業すると打撃エネルギーが吸収され、何十回叩いても締結が決まりません。硬い金属台(アンビルや厚鉄板)を作業台として使うのが条件です。
また、レザークラフトや革製品でリベットを打つ場合は、打撃の方向だけでなく「丑の刻参りの釘を打つような感覚で棒の先端が地面に向かうように」打つイメージが有効です 。これだけ覚えておけばOKです。
リベットのサイズと材質の選択は、仕上がりの美観と耐久性に直結します 。DIYリフォームでよく使われるリベットの特性を整理します。
参考)https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0171.html
ブラインドリベットの主な種類 :
材質はアルミ製が最も一般的で軽く加工しやすいですが、屋外や水回りにはステンレス製が適しています 。銅リベットはヴィンテージ調の仕上げに適しており、デニムや革のDIYリメイクでよく使われます 。
サイズ選びの基準は「固定する板の合計厚み」です 。使用するリベットのカタログに記載されている「締付可能板厚」の範囲内に収まるサイズを選んでください。締付可能板厚を外れたサイズを選ぶと、かしめが不完全になります。これが条件です。
ハンドリベッターは1,000〜3,000円程度で入手でき、ブラインドリベット100個入りのセットが300〜600円程度で購入できます 。道具代と材料費を合わせても2,000円以内でスタートできるため、コストパフォーマンスは非常に高い固定方法です。
参考:銅の貫通リベットをハンマーで打つ詳細手順と道具解説
銅の貫通リベットは自分で打てる|打ち方解説

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