たっぷり塗るほどよくつくと思っていたら、接着力が半分以下に落ちます。
セメダイン株式会社が製造・販売する「スーパーX」は、世界で初めて「粘着接着」と「弾性接着」そして「無溶剤」という三大特徴を同時に実現した一液常温速硬化形接着剤です。 一般的な瞬間接着剤は硬くカチッと固まりますが、スーパーXは硬化後もゴムのようにしなやかさを保ちます。
参考)X
この「弾性」こそが、リフォームで特に重宝される理由です。
参考)スーパーXシリーズ
壁材や床材は温度・湿度の変化で膨張・収縮を繰り返します。硬い接着剤だと収縮に追従できずヒビが入ったり剥がれたりしますが、スーパーXは被着材の動きに追従するため長期間接着力を維持できます。 耐熱温度は-40℃〜120℃と幅広く、屋外や水まわりのリフォームDIYにも対応しています。
参考)スーパーXシリーズ製品紹介|超多用途接着剤セメダインスーパー…
つまり「衝撃・冷熱・振動に強い」が基本です。
スーパーXにはいくつかのシリーズがあり、用途に応じた使い分けが大切です。 主な種類を以下の表で確認してみましょう。
| 製品名 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| スーパーX(標準) | 粘度が高く垂直面・凹凸面OK | タイル・壁材・木材の接着 |
| スーパーXゴールド | 速硬化タイプ・約2〜3分で動かなくなる | 小物の補修・素早く仕上げたい作業 |
| スーパーX2ワイド | 広い面積に塗りやすい | フローリング・シート材の貼り付け |
| スーパーXハイパーワイド | PPやPEにも接着可能 | 特殊プラスチックを含むDIY |
| スーパーXデュオ | A剤・B剤の2液が触れて約1分で固定 | 仮止め不要・外壁への接着 |
参考)手軽にDIY。電動工具を使わず1分で固定できる 超多用途接着…
スーパーXゴールドは実用強度に達するまで約15分、完全硬化は約24時間です。 リフォームで広い面に使いたいなら、速硬化タイプは向きません。 硬化が速すぎると貼り合わせる前に固まってしまうため、標準タイプを選ぶのが原則です。
参考)スーパーXゴールド
「塗って押さえればOK」は間違いです。
スーパーXを正しく使うためには、以下の7ステップを守る必要があります。
参考)https://x.com/cemedinecoltd/status/1664475557831282690
特に見落とされがちなのが「オープンタイム」の概念です。 空気中の湿気に触れることで硬化が始まり、塗布後約10分で接着領域に達します。 この状態で貼り合わせると瞬時に固定でき、仮止めが不要になります。
参考)多用途接着剤を正しく使って、DIYをしよう! - YouTu…
これは使えそうです。
手についた場合は、未硬化なら小麦粉を付けて擦り、その後練り歯磨きを使ってお湯で洗い流すと落ちます。
スーパーXはほぼ万能ですが、接着できない素材があります。
参考)接着剤ってどれを選べばいいのかわからない・・・そんな時は「ス…
ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)は標準タイプでは接着できません。 これらはDIYやリフォームでよく使われる梱包用トレーやパイプカバーなどに使われる素材で、見た目では判断しにくいのが厄介です。 対応したいなら「スーパーXハイパーワイド」を使う必要があります。
参考)スーパーX
また、テフロン(フッ素樹脂)も接着できません。 「油を拭けばつく」という誤解が広まっていますが、これは間違いで、テフロン素材にはそもそも接着剤が食いつかない構造になっています。
参考)【接着の罠】テフロンにスーパーXは効かない?「油を拭けば付く…
意外ですね。
さらに、発泡スチロールには問題なく使えます。 瞬間接着剤は溶かしてしまいますが、スーパーXは無溶剤タイプなので発泡スチロールへの使用も安全です。 はがれにくく水に強いので、アップリケや洗濯できる布への接着にも使えるのも覚えておくと得する知識です。
以下はリフォームでよくある失敗パターンと原因です。
スーパーXはDIY向けに語られることが多いですが、実はリフォームの「仕上げ工程」でも下地補強の目的で使われることがあります。
具体的には、タイルの浮きを補修する際に、剥がしたタイル裏面の凹凸に充填しながら接着する使い方があります。 固形分100%のスーパーXは凹凸面への充填性が高く、樹脂モルタルでは対応しにくい小面積の局所補修に向いています。 一般的なシリコーン系コーキングとの違いは、スーパーXは接着力が加わる点で、コーキングは主に「隙間を塞ぐ」目的です。
参考)https://egaos.net/fs/gaos/h02-0007-01_a3
つまり「接着+シール」の両方をこなせるということです。
また、外壁の金属飾り材(モールや見切り材)の貼り付けにも使われます。 熱膨張が繰り返される金属素材のリフォームには、硬い接着剤では時間とともにクラックが入るリスクがあります。 弾性タイプのスーパーXは金属の収縮に追従するため、長期間の耐久性を保てます。
完全硬化は約24時間が条件です。
リフォーム業者への依頼時、業者が使う接着剤の種類を確認してみることも品質管理の一つです。なぜなら、DIY用と業務用では適切な製品が異なる場合があり、使用材料をあらかじめ確認することでトラブルを未然に防げるからです。
セメダインの公式サイトでは、素材別の適合製品が確認できます。リフォーム前に確認しておくと選択ミスを避けられます。
セメダイン公式:スーパーXシリーズ一覧・素材別適合表(スーパーXの全種類と使用可能素材が確認できます)
セメダイン公式TIPS:スーパーXでキレイに直す7つのコツ(オープンタイムや保管方法など実践的な使い方が詳しく解説されています)
| 比較項目 | 熱可塑性樹脂 | 熱硬化性樹脂 |
|---|---|---|
| 再加熱での変化 | 🔥 柔らかくなる | ❌ 変化しない |
| リサイクル性 | ⭕ 容易 | ❌ 困難 |
| 加工性 | ⭕ 高い | △ 低め |
| 耐熱性 | △ やや低い | ⭕ 高い |
| 耐薬品性 | △ やや低い | ⭕ 高い |
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