床束を木製のままにしておくと、シロアリ被害で10年以内に床全体の交換費用100万円超になるケースがあります。

床束(ゆかづか)とは、木造住宅の1階床を支えるために床下に設置される短い柱状の部材です。 具体的には「束石(つかいし)」と呼ばれる基礎の上に立ち、その上に「大引き(おおびき)」と呼ばれる横材を支えます。 大引きはさらに根太・床板を支え、最終的に人や家具の重さを地盤へと伝達する仕組みになっています。
床束は一見シンプルな部材ですが、建物全体の床の安定性を左右する重要な存在です。 設置間隔は一般的に1〜1.8m程度で配置されており、特に1階リビングや廊下など荷重がかかりやすい箇所には密に設けられます。
つまり床束が機能しなくなると、床が沈む・たわむ・音鳴りするという現象が起き、生活に支障をきたします。
参考:床束の役割や読み方についての基礎知識はこちら
床束とは?1分でわかる意味、読み方、使い方と注意点
床束には大きく分けて、木製束・鋼製束(こうせいづか)・樹脂束(プラ束)の3種類があります。 それぞれの特徴を以下にまとめます。
参考)https://ameblo.jp/tukaken-b/entry-11103368807.html
| 素材 | 耐久性 | シロアリ | 防音性 | 高さ調整 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 木製束 | △(湿気に弱い) | ❌ 被害あり | ◎ | ❌ | 旧来の住宅 |
| 鋼製束 | ◎ | ✅ なし | △(音が響くことも) | ✅ | 現代の新築・リフォーム |
| 樹脂束(プラ束) | ○ | ✅ なし | ○ | ✅ | 建売住宅・ウッドデッキ |
木製束はかつて主流でしたが、乾燥・収縮による床鳴りや、シロアリ被害リスクが課題でした。 そこで登場したのが鋼製束とプラ束で、現代の新築・リフォームでは大半がこの2種類を使用しています。
これは覚えておけばOKです。
鋼製束は高さ調整が可能で施工後でも調節できる点が大きなメリットです。 ただし、海沿いの住宅では潮風による錆の事例も報告されています。 一方、プラ束(樹脂束)は錆・腐食・シロアリの心配がなく、ウッドデッキなど屋外施工にも対応できます。
参考)https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01wid=29244href="https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01">https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01wdid=01" target="_blank" rel="noopener">【東建コーポレーション】鋼製束|建築用語辞書wid=29244href="https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01">https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01wdid=01" target="_blank" rel="noopener">【東建コーポレーション】鋼製束|建築用語辞書wid=29244href="https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01">https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01wdid=01" target="_blank" rel="noopener">【東建コーポレーション】鋼製束|建築用語辞書wid=29244href="https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01">https://www.token.co.jp/estate/useful/archipedia/word.php?jid=00016&wid=29244&wdid=01wdid=01" target="_blank" rel="noopener">【東建コーポレーション】鋼製束|建築用語辞書
床束が劣化すると最初に現れる症状が「床鳴り」です。 具体的なメカニズムとしては、木製束が乾燥・収縮することで大引きとの接触が不均一になり、歩くたびにきしみ音が発生します。鋼製束の場合は、コンクリート基礎との接着ボンドが剥がれて「束が浮いた状態」になると、同様に床鳴りが生じます。
痛いですね。
新築住宅でも床鳴りが起きることがあり、鋼製束のナット締め忘れや接着不良が原因として報告されています。 ボンド量の不足や木材の乾燥収縮による反りが束を浮かせてしまうのです。
床鳴りが長期間続く場合、束の劣化だけでなく大引き自体の変形が進んでいることもあります。この段階では床束交換だけでは対処できないため、早期発見が非常に重要です。床鳴りが気になったら、まず床下点検口から床下を目視確認するか、専門業者に診てもらうことをおすすめします。
参考:床鳴りと床束の関係について詳しくはこちら
新築住宅で起こる床鳴りの原因でよくある事象 - HIあすなろ事務所
リフォームで床束を交換する場合、作業内容と費用の目安は以下の通りです。
どちらの素材を選ぶかが条件です。
住環境に合わせた素材選びが重要です。 海沿いや湿気の多い地域では、塩害・腐食リスクが低い樹脂束が推奨されます。内陸部で通気が確保できている環境なら、鋼製束のほうが耐荷重性能が高く長持ちします。
また鋼製束にはL型とT型・フラット型があります。 大引きに互い違いに施工できる場合はL型を使い、施工スペースが限られる場合はT型・フラット型を選びます。リフォーム業者に相談する際は、床下の通気状況・居住地域・現在の束の状態を伝えると、適切な提案が受けられます。
参考:鋼製束・プラ束の選び方と種類について
床束(ゆかづか)ってなに? - 井原建設
意外ですね。床下点検は専門家だけの仕事と思われがちですが、床下点検口があれば一般の方でも確認できます。
まず確認すべきポイントは以下の通りです。
これは使えそうです。
床下の湿気対策として防湿シート(厚さ0.1mm以上のポリエチレンシート)を敷くことも、束の耐久性を高める有効な方法です。費用は10畳程度で材料費5,000〜15,000円程度と比較的手ごろです。
ただし、実際に束の交換や補修を行う作業は床下での狭い空間での施工になります。安全面・品質面から、補修・交換はプロのリフォーム業者に依頼することが基本です。DIYはあくまで「現状確認と早期発見」に留めておくのが賢明です。
参考:床束のDIY確認・種類の詳細について
床束とは?床の支えとなる重要な役割を解説