FIT制度とは太陽光の買取価格と期間終了後の選択肢

太陽光発電のFIT制度について、固定価格での買取の仕組みや期間、2026年度の最新買取価格を解説します。10年後の制度終了時に損をしないための対策も知っていますか?

FIT制度とは太陽光発電の買取価格と期間

10年後に買取価格が8割以上下がります。


この記事の3ポイント
💰
FIT制度の基本

太陽光発電の余剰電力を10年間固定価格で買い取る国の制度

📉
買取期間終了後の現実

卒FIT後は買取価格が大幅に下落し売電収入が激減する

🔋
制度終了後の対策

蓄電池導入や新規契約で余剰電力を有効活用できる


FIT制度とは太陽光発電の固定価格買取の仕組み



FIT制度とは、「固定価格買取制度」の略称で、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が国の定めた価格で一定期間買い取る制度です。正式名称は「Feed-in Tariff(フィード・イン・タリフ)」で、2012年7月に開始されました。


参考)【太陽光発電】利用者は要チェック!『FIT制度』のこれから|…


この制度の最大の特徴は、買取価格と買取期間があらかじめ確定していることです。住宅用太陽光発電(10kW未満)の場合、余剰電力の買取期間は10年間と設定されています。事業用太陽光発電(10kW以上)では、買取期間が20年間になります。


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つまり安定収入が保証されるということですね。


FIT制度では、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスの5種類の再生可能エネルギーが対象となります。家で発電した電気のうち、自宅で使い切れなかった余剰電力を売電できる仕組みで、電気代削減と売電収入の両方のメリットを得られます。


参考)FIT制度のメリットとデメリットをわかりやすく解説 - 脱炭…


FIT制度の太陽光買取価格2026年度の最新情報

価格は年々下落傾向です。


FIT制度の買取価格が年々低下している理由は、太陽光発電システムの導入コストが下がってきたためです。2012年の制度開始当時と比較すると、太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの機器価格が大幅に安くなっており、それに合わせて買取価格も調整されています。


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この価格低下の中で太陽光発電を導入する場合は、投資回収期間をしっかり計算することが重要です。高圧受電の法人が屋根設置型太陽光を自家消費優先で導入した場合、補助金活用で7~10年程度での回収が目安となります。


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FIT制度の申請方法と太陽光発電の導入手順

FIT制度を利用するには、事業計画認定の申請が必要です。50kW未満の太陽光発電設備の場合は、JPEA代行申請センター(JP-AC)を通じて手続きを行います。申請には、再生可能エネルギー電子申請システムを利用し、オンラインで必要書類を提出します。


参考)お問い合わせ - JPEA 太陽光発電協会


申請時には、電力会社との接続同意書類の提出が必須となっています。これは、発電した電気を電力系統に接続するための重要な書類で、2018年度から申請時の提出が義務化されました。


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手続きは電子申請が基本です。


認定申請の受付時間は平日9時20分~17時20分で、土日祝日およびセンター所定休日を除きます。問い合わせは電話のみで対応しており、JPEA代行申請センターの専用ダイヤル(0570-03-8210)に連絡する必要があります。


参考)なっとく!再生可能エネルギー|資源エネルギー庁


申請から認定までの標準処理期間は、書類に不備がなければ比較的スムーズに進みますが、接続同意の取得に時間がかかる場合があります。設置工事は認定後に開始し、工事完了後に電力会社と受給契約を結んで売電を開始する流れとなります。



FIT制度の買取期間終了後の太陽光発電の選択肢

FIT制度の買取期間が終了することを「卒FIT」と呼びます。2009年11月に余剰電力買取制度が開始されたため、2019年11月以降、順次10年間の買取期間満了を迎える住宅が出てきています。買取期間満了後は、電力会社の買取義務がなくなるため、売電収入が大幅に減少します。


参考)FIT制度終了後はどうなる?想定される影響や対策を徹底解説|…


卒FIT後の買取価格は、FIT期間中の買取価格から大幅に下がります。具体的には、FIT期間中に30円台~40円台だった買取価格が、卒FIT後は8円~11円程度まで下落するケースが多く見られます。これは買取価格の8割以上の下落を意味し、売電収入だけに頼っていた家庭にとっては大きな打撃となります。


参考)卒FITとは?買取価格や余剰電力を自家消費する方法をわかりや…


収入が激減するということですね。


買取期間満了の時期については、おおむね満了の6ヶ月から4ヶ月前に、現在電力を買い取っている電力会社から個別に通知が届きます。この通知を受け取ったら、早めに卒FIT後の対応策を検討する必要があります。


参考)住宅に設置した太陽光発電の固定価格での買取期間満了を迎える皆…


卒FIT後の選択肢は大きく2つあります。1つ目は「自家消費」で、家庭用蓄電池を購入して太陽光発電でまかなえる電力を増やしたり、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車に充電して活用する方法です。2つ目は「相対・自由契約」で、新たな電力会社や小売電気事業者と個別に契約して余剰電力を売電する方法です。



FIT制度終了後の蓄電池導入による太陽光自家消費のメリット

卒FIT後に蓄電池を導入すると、昼間に発電した電気を蓄えて夜間に使用できるため、電力会社から購入する電気量を大幅に削減できます。電気料金が高騰している現在、電力購入単価は30円/kWh前後になっているケースが多く、8円程度で売電するよりも自家消費した方が経済的メリットが大きくなります。



蓄電池の導入には初期費用がかかりますが、電気代削減効果で回収できる可能性があります。投資回収期間の計算では、実質導入コスト(補助金を差し引いた額)を年間の電気代削減額で割ることで算出できます。設備耐用年数(20~25年)内に回収できるかどうかが判断基準となります。



自家消費が主流になっています。


蓄電池以外の自家消費方法として、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の活用もあります。これらの車両に太陽光発電の電気を充電すれば、ガソリン代の削減にもつながり、環境面でも経済面でもメリットがあります。



また、エコキュートなどの電気給湯器と組み合わせて、昼間の太陽光発電でお湯を沸かす設定にすることで、自家消費率を高めることも可能です。自家消費を最大化するためには、発電量が多い昼間に電力を多く使う生活スタイルに変更したり、タイマー機能を活用して家電の稼働時間を調整する工夫が有効です。



FIT制度に頼らない太陽光発電の新しい契約先の選び方

卒FIT後も余剰電力を売電したい場合は、新たな電力買取事業者と相対・自由契約を結ぶ選択肢があります。現在、多くの小売電気事業者が卒FIT向けの買取サービスを提供しており、買取価格や契約条件は事業者によって異なります。



新しい契約先を選ぶ際は、買取価格だけでなく契約期間や解約条件も確認することが重要です。買取価格は8円~11円程度が相場ですが、電気の購入契約とセットにすることで買取価格が上がるプランや、ポイント還元があるプランなど、事業者ごとに特色があります。



比較検討が必要ですね。


契約の切り替えには期間を要する可能性があるため、買取期間満了の通知を受け取ったら、早めに情報収集を始めることが推奨されます。資源エネルギー庁の特設サイト「どうする?ソーラー」では、卒FIT後の選択肢について詳しい情報が提供されています。



資源エネルギー庁のFIT制度終了後の選択肢について詳しく解説しているページ


何もしないでいると、電力会社が自動的に設定する買取価格(多くの場合、市場価格に連動した低い価格)で買い取られることになります。これを避けるためには、満了前に自分で契約先を選んで手続きを完了させる必要があります。





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