直結増圧給水方式の費用と工事期間・補助金活用ガイド

直結増圧給水方式の切替費用は本当に「高いだけ」なのでしょうか。工事費用の相場やメンテナンス費削減効果、補助金の実情まで詳しく解説します。

直結増圧給水方式の費用

受水槽のメンテナンス費は実はゼロ円になる年もあります。


直結増圧給水方式 費用の3ポイント

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工事費用の目安

10戸規模で約128万円〜、50戸規模だと325万円〜が相場です。


参考)概算工事費 - 日本工業所

🔧

維持費の変化

受水槽メンテナンス費が不要になり年間約11万円の節約になります。


参考)神戸市水道局:受水槽方式から直結給水方式への切替工事の概算費…

📈

近年の価格上昇

10年前と比べて工事費が約1.5倍に上昇した事例もあります。


参考)受水槽から増圧直結への変更費用はいくら?10年前との驚きの差…


直結増圧給水方式の工事費用の実例と相場



直結増圧給水方式への切替工事は、規模や現状の設備によって費用が大きく変わります。


横浜市管工事協同組合の試算によると、10戸程度のマンションで受水槽・加圧ポンプ撤去と増圧ポンプ設置を含めると約128万円からとなり、20戸程度なら約208万円から、50戸程度では約325万円からが目安です。



高置水槽もある場合はさらに費用が上乗せされ、10戸程度でも約183万円から、150戸規模になると1,580万円を超えるケースもあります。



つまり規模が大きくなるほど1戸あたりの単価は下がる傾向があるということですね。


築40年を超える100戸超の大規模マンションでは、給水管の更新も同時に行うため約6,000万円規模になった実例も報告されています。


参考)高架水槽から直結増圧へ!築40年・100戸超マンションの給水…


工事費用は建物の階数や配管の口径、給水管引込みの有無によっても左右されるため、単純比較は難しいのが実情です。


参考)増圧直結給水Q&A|武蔵野市公式ホームページ


給水管引込み工事が別途必要な場合、口径50mmで約71万円、口径75mmだと約309万円かかることもあります。



これは想像しにくい金額ですが、はがき数百枚分の厚みに相当する太さの配管を敷地の道路から建物まで通す大工事になるとイメージすると分かりやすいです。


直結増圧給水方式のメリットと維持費削減効果

直結増圧給水方式の最大のメリットは、受水槽の維持管理費が丸ごと不要になることです。


受水槽方式では清掃・定期検査費とポンプの電気代・点検費で年間約11万円が必要ですが、直結化すればこの費用がなくなります。



10年間で計算すると約120万円以上のメンテナンス費が浮く計算になります。



これは工事費用回収の大きな根拠になる数字ですね。


さらに衛生面でも、水道水を受水槽に貯めずに直接供給するため水質劣化のリスクが下がるというメリットがあります。


参考)https://www.water.saga.saga.jp/site_files/file/sinsei/koujijigyou/chokketu/tyokketusetumei.pdf


集合住宅の場合、各戸メーターがすべて市(水道局)の管理となるため、検定満期(8年ごと)のメーター交換費用も設置者側の負担がなくなります。



これは意外と知られていない利点ですね。


一方で、断水時にはすぐに給水が止まってしまう点や、停電・ポンプ故障時にも水が使えなくなるリスクがある点はデメリットとして覚えておく必要があります。



災害時の備えとして、非常用の直圧給水栓を別途用意する自治体もあるため、事前に管理組合や施工業者へ確認することをおすすめします。


直結増圧給水方式への切替に補助金は使えるか

直結増圧給水方式への切替に関して、全国一律の補助金制度は現時点で存在しません。


ただし、自治体によっては上下水道局が窓口となり、切替に関する相談や見積もりの無料対応を行っているケースがあります。



例えば日本工業所では直結給水工事の見積もりを無料で行っているとしています。



補助金がなくても見積もり自体は無料な場合が多いということですね。


リフォームを検討する際は、まず自治体の水道局や指定給水装置工事事業者に相談し、建物の配管構造や水圧を確認してもらうのが最初のステップになります。


見積もり依頼時には、現在の受水槽方式での年間維持費と直結化後の想定費用を比較した資料を提示してもらうと、投資回収期間が見えやすくなります。


マンション大規模修繕での直結増圧給水方式の位置づけ

一般的な検索結果では触れられない視点として、直結増圧給水方式への切替は単独工事よりも大規模修繕のタイミングで同時に行う方が総合的にコストを抑えやすいという実務上の傾向があります。


給水管更新と外壁・防水工事などを同時発注することで、足場代や仮設工事費を共通化できるためです。


築40年・100戸超の事例でも、給水管更新と直結増圧化を合わせて実施し、合意形成に数年かかったという報告があります。



大規模修繕は10〜15年に一度の周期で計画されることが多いので、この機会に検討するのが賢明です。


管理組合として長期修繕計画を立てる際は、給水設備の更新時期を早めに組み込んでおくと、将来の突発的な出費を防げます。


直結増圧式給水の仕組みとメリット・デメリットを図解した自治体資料はこちら


直結増圧給水方式の工期と工事中の生活への影響

工事期間は建物の規模によって異なりますが、10〜20戸程度のマンションであれば数日から1週間程度で完了することが多いです。


大規模なマンションや給水管引込み工事を伴う場合は、数週間から数か月に及ぶこともあります。


工事中は断水や減水が発生する時間帯があるため、事前告知と生活スケジュールの調整が必要です。


断水日は事前に住民へ周知するのが基本です。


仮設給水設備を用意する業者もあるため、契約前に断水対応の有無を確認しておくと工事中のストレスを減らせます。

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