cltとは 建築で叶える高層木造とコスト常識見直し

cltとは 建築の基本から費用・耐火・高層化まで、リフォーム目線で徹底解説します。普通の木造とどこが違い、どこで損得が分かれるのでしょうか?

cltとは 建築の基本と費用

このままだと、CLTリフォームで300万円単位のムダ払いになりますよ。


cltとは 建築の基礎と落とし穴
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CLTは「太い柱」ではなく巨大な板

一般的な木造と違い、厚さ10cm超のパネルを家全体の「壁・床・屋根」として組む工法です。鉄筋コンクリートより軽く、それでいて比強度は数倍という特徴があります。

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1㎡あたり2.4万円高くても得になる理由

国の試算では、CLTパネル工法はRC造より上部躯体で3.2万円/㎡高い一方、基礎と外装でコストを抑え、トータルでは2.4万円/㎡程度の増額に収まります。その差を工期短縮と断熱性能で何年で回収できるかがポイントです。

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火に弱いどころか「燃えながら守る」構造

CLTは表面に炭化層をつくることで内部を守り、耐火等級の高い建物にも採用されています。39階建ての木造高層案まで現実味を帯びてきました。


cltとは 建築の仕組みと従来木造との違い


多くのリフォーム検討者は、「CLTって木造の少し強い版でしょ」とイメージしているはずです。 しかし実際のCLTは、厚さ数センチの板を繊維方向が直交するように3層〜7層ほど貼り合わせた、大きな「木の板」で家を組み立てる考え方の建材です。 はがきの横幅が約10cmなので、厚さ120mmのCLTパネルは「はがきを縦に重ねたような厚み」があると考えるとイメージしやすいでしょう。 つまり、細かな柱や梁を組むのではなく、床・壁・屋根をパネルで一気に組み上げる工法になります。 つまり面で支える構造です。


参考)https://clta.jp/clt/


この構造のおかげで、CLTは鉄やコンクリートよりも軽量でありながら、同じ重さあたりの強度は数倍というデータがあります。 東京ドームの観客席を支える鉄骨を想像すると重厚なイメージですが、同じ重量ならCLTの方が高い強度を発揮できる、といったイメージです。 その結果、床スパンを大きく飛ばしたり、柱本数を減らした広いワンルーム空間をつくりやすくなります。 CLTが原則です。


参考)https://nc-labo.jp/about-clt-architecture/merit/


従来の木造リフォームでは、柱の位置を大きく動かす間取り変更は構造補強が大掛かりでした。CLTを使うと、壁で支える構造をパネルで再構成するため、抜けないと思われていた壁を整理し、開放的なLDKをつくる選択肢も生まれます。 ただし、既存の在来木造住宅に部分的にCLTを足すケースでは、接合部の設計が複雑になり、設計事務所レベルの構造検討が必須です。 結論は専門家との協働です。


参考)https://spaceshipearth.jp/clt/


cltとは 建築コストの意外な高い部分と安くなる部分

リフォームの現場では「新しい木の材料は高いから、結局RCや鉄骨よりコストが上がるのでは」と考える人が多いでしょう。 実際、国交省などの試算では、CLTパネル工法の建築物は鉄筋コンクリート造と比べて上部躯体工事費が1㎡あたり約3.2万円高くなるというデータがあります。 1階30㎡・2階30㎡の延べ床60㎡の増築を考えると、上部躯体だけで約192万円の差です。 痛いですね。


参考)https://www.howtec.or.jp/files/libs/4469/202212191340065927.pdf


ところが同じ試算では、基礎工事費が1㎡あたり約6千円減り、屋根・外装などで約2千円/㎡減り、トータルの工事費差はおよそ2.4万円/㎡増にまで圧縮されると報告されています。 先ほどと同じ60㎡なら、総額差は約144万円程度です。 つまり「全てが高い」のではなく、「上部躯体は高いが基礎や外装は軽量化の恩恵で安くなる」という構造です。 つまりコスト配分が違うということですね。


参考)https://www.kensetsu-plaza.com/kiji/post/28862


さらに、工期短縮によるメリットも見逃せません。CLTは工場でパネルをプレカットし、現場ではクレーンで組み立てるため、同じ規模のRC造と比べて上棟までの日数を数日〜1週間以上圧縮できる事例が多く報告されています。 1日あたり数万円かかる仮住まいや借家費用を1週間分削減できれば、それだけで十数万円の節約です。 コストならトータルで見て判断です。


参考)https://cltcellunit.com/column/clt/


ここでリフォーム検討者として重要なのは、「坪単価だけで判断しない」ことです。CLTは材料費が高く見えても、基礎・外装・工期短縮・ランニングコスト(断熱性能)を合わせてシミュレーションすると、20年スパンで見てRC造と同等〜むしろ有利になるケースもあり得ます。 ですから、見積り比較では「初期コスト・光熱費・工期・将来の解体や再利用」を一枚の表に整理し、どの項目で得をしてどこで損をしているかを見える化するのがおすすめです。 これだけ覚えておけばOKです。


参考)https://www.cltwood-promo.com/basic/merit_demerit.html


コスト構造の詳細分析に役立つ資料として、国土交通省のCLT関連報告書にはRC造とCLT造の1㎡あたり工事費比較グラフが掲載されています。


参考)https://www.howtec.or.jp/files/libs/4469/202212191340065927.pdf
CLTパネル工法のコスト比較(RC造との1㎡あたり工事費試算)


cltとは 建築の耐火性能と「火に弱い木」の誤解

こうした性質を評価し、国内では2016年に建築基準法の関連告示が整備され、CLTを用いた耐火建築物の構造方法が定められました。 その結果、中高層の共同住宅や福祉施設、ホテルなどで、2時間耐火などの性能が求められる部分にCLTが採用されるプロジェクトが増えています。 例として、海外では木造39階建てクラスの高層建築計画も登場しており、「木だから低層まで」という常識はすでに過去のものになりつつあります。 意外ですね。


参考)https://ito-sekkei.co.jp/staff-blog/clt-japan/


リフォームレベルでも、CLTを耐火被覆で覆うことで法的な耐火性能を確保しつつ、室内側の一部だけ木肌を現し、他は石こうボードで被覆するといった設計も可能です。 この場合、見える木部は限られますが、構造体としてはしっかりと耐火設計がなされるため、「見た目は普通の内装なのに中身はCLT」という構成も成り立ちます。 つまり仕上げでバランスを取るわけです。


参考)https://cltcellunit.com/column/clt/


火災リスクを前提とした対策としては、CLTに限らず、感知器や初期消火設備(住宅用スプリンクラーやキッチン用の自動消火装置)をセットで検討するのが現実的です。 リフォームの打合せでは、「火災時に家族がどこにいることが多いか」「どこから逃げたいか」を図面上で確認し、その経路にCLTの耐火壁をどう配置するかを設計者に相談する、という一つの行動に落とし込むとよいでしょう。 ここは命を守るための投資です。


参考)https://www.cltwood-promo.com/basic/merit_demerit.html


耐火性能の技術的な整理については、日本CLT協会の技術資料や国交省告示解説が参考になります。


参考)https://www.rinya.maff.go.jp/j/rinsei/singikai/attach/pdf/160407si-4.pdf
一般社団法人 日本CLT協会|CLTとは・耐火試験結果などの技術情報


cltとは 建築とリフォーム費用の損得ライン

リフォーム目線では、「新築みたいにCLTでがっつり組み替えたら、いくらかかるのか」が一番気になるポイントでしょう。 先ほど触れたように、CLTはRC造より総工事費が1㎡あたり2.4万円ほど高くなる試算がありますが、これは主に中大規模建築物を対象にしたものです。 住宅リフォームでは、規模が小さい分、単価がぶれやすい点に注意が必要です。 つまり単純比較は危険ということですね。


参考)https://work.jobken.jp/contents/column61


例えば、延べ床30㎡(約9坪)程度の増築をCLTで行うと仮定すると、1㎡あたり2.4万円の差なら約72万円の増額です。 これはシステムキッチンを一段階グレードアップするのと同じくらいのインパクトだと考えるとイメージしやすいでしょう。長期的には、CLTによる断熱性や気密性の向上で冷暖房費が年間数万円単位で下がれば、10〜15年で十分に回収できる可能性があります。 ランニングコストもセットで考えるべきです。


参考)https://www.kd-net.ne.jp/wp/1405


一方、既存の住宅の一部をRCで補強する場合、鉄筋・型枠・コンクリート打設のために近隣への騒音対策や工期の長期化が避けられません。 それに対してCLTは、パネルをクレーンで吊り込む工事が中心なので、1〜2日で外形が立ち上がる事例もあり、近隣トラブルのリスクを抑えやすいというメリットがあります。 結論はトータルのストレスで比較です。


参考)https://nc-labo.jp/about-clt-architecture/merit/


費用の損得ラインを見極めるためには、次の3点を整理すると判断がしやすくなります。


参考)https://www.kd-net.ne.jp/wp/1405


・「壊す量」と「新しくする量」をできるだけ図面に書き出す
・CLTを使う部分(壁・床・屋根)と、従来工法で済ませる部分をざっくり分ける
・その上で、設計者にRC案・在来木造案・CLTミックス案の3パターンで概算を出してもらう


この比較表があれば、どこまでCLTに寄せるのが得か、どの範囲までなら予算と見合うかが数字で見えてきます。 こうした比較には、リフォームに慣れた設計事務所や、日本CLT協会等の会員企業に相談するのも1つの選択肢です。 相談先の選び方に注意すれば大丈夫です。


参考)https://clta.jp/clt/


費用・工法の選択を整理する際の参考として、CLTのメリット・デメリットをまとめた専門サイトも役立ちます。


参考)https://www.cltwood-promo.com/basic/merit_demerit.html
CLT木材のメリット・デメリット|構造・断熱・コストの整理


cltとは 建築の事例とリフォームで使うと得するケース

「CLTなんて、大規模な公共建築やオリンピック施設の話で、一般のリフォームには関係ない」と感じている人も多いはずです。 実際には、日本でもCLTを使った中層の共同住宅やホテル、福祉施設など、多様な建物が次々と建てられており、その技術は住宅リフォームにも応用され始めています。 たとえば、外壁と屋根をCLT、柱を集成材にした例や、既存建物の外側にCLTモジュールを増築して客室を増やした例などがあります。 つまり実用段階に来ているわけです。


参考)https://www.yokomatsu.info/blog/2021/09/27/clt%E3%81%A8%E3%81%AF%E5%84%AA%E7%A7%80%E3%81%AA%E5%BB%BA%E7%AF%89%E8%B3%87%E6%9D%90%EF%BD%9C%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%84%E6%B3%A8%E6%84%8F%E7%82%B9%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8D/


リフォームでCLTが特に「得」になりやすいのは、次のようなシーンです。


参考)https://spaceshipearth.jp/clt/


・2階リビングをつくるために、既存の屋根を大きく架け替える増築
・車2台分のガレージ上に、趣味部屋や在宅ワーク用の部屋を乗せる増築
・古い木造の壁量不足を補うために、耐力壁をまとめて入れ替える改修


これらは、在来木造で施工すると、梁・柱・筋かいの組み替えが複雑になり、工期もコストもかさみがちです。 CLTなら、壁パネル・床パネルを耐力要素としてまとめて設計できるため、設計の自由度と施工性が両立しやすくなります。 これは使えそうです。


参考)https://work.jobken.jp/contents/column61


一方で、すべてのリフォームにCLTが向くわけではありません。狭小地やクレーンが入りにくい場所、大規模なパネル搬入が困難な路地奥などでは、CLTのメリットを活かしづらいケースもあります。 このような条件のときは、部分的にCLTを使う、あるいは在来工法をベースに断熱改修を優先するなど、別の戦略も検討する価値があります。 〇〇の場合はどうなるんでしょう?と設計者に遠慮なく聞くことが重要です。


参考)https://www.kd-net.ne.jp/wp/1405


CLT建築の具体的な国内外事例を一覧で見たい場合は、解説記事や事例集を公開しているサイトが便利です。


参考)https://spaceshipearth.jp/clt/
CLTの建築事例|国内外の事例と特徴的な使い方


リフォームを前提にしたとき、予算感とどのくらいの規模で検討しているかを教えてもらえると、「どこまでCLTを使うのが現実的か」をもう少し踏み込んで整理できます。




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