バルコニーのウッドデッキ、避難ハッチを塞ぐと損害賠償です。

避難はしごや避難ハッチなどの避難器具は、消防法施行令で定められた「第5類」に分類されます。点検を行えるのは、甲種または乙種の消防設備士免状を持つ人、もしくは「消防設備点検資格者」の講習を受けた人だけです。
参考)点検資格・点検期間
無資格の管理人や大家さんが自己判断で点検することは認められていません。つまり、点検には必ず資格者が必要ということですね。
甲種消防設備士は工事・整備・点検のすべてができますが、乙種は整備と点検のみで工事はできません。避難ハッチの改修工事を伴う場合は甲種資格者への依頼が必須になります。
参考)https://www.shoubo-shiken.or.jp/shoubou/
リフォームを検討している人が「点検さえ通れば自分で改修していい」と思い込んでいるケースは少なくありません。しかし避難器具の改修工事は資格者以外が行うと違法になる可能性があるので注意が必要です。
報告を怠ると、消防法違反として指導や罰則の対象になることがあります。「うちは古いマンションだから点検されていないはず」と考える人もいますが、実際には管理組合や管理会社が定期的に業者へ依頼しているケースが大半です。
参考)https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/items/post-13/ihanshori-manual.pdf
消防設備点検資格者になるには、日本消防設備安全センターが実施する講習を受講し、効果測定に合格する必要があります。受講資格には実務経験や学歴による条件があり、誰でもすぐに受けられるわけではありません。
参考)消防設備点検資格者 : 一般財団法人日本消防設備安全センター
講習は第1種と第2種に分かれており、避難器具を含む設備を点検するには対応する種別の資格が必要です。「お金を払えば誰でも受講できる」というイメージを持つ人もいますが、実際は経験や資格要件を満たすことが前提条件です。
参考)第1種・第2種消防設備点検資格者講習 : 一般財団法人日本消…
一方で消防設備士試験は国家試験として毎年実施されており、乙種第5類であれば実務経験なしでも受験できます。資格取得のハードルは種類によって大きく異なります。
避難ハッチが設置されているバルコニーは、区分所有法上「共用部分」に該当することが多く、個人が自由に改修できる場所ではありません。ウッドデッキやガーデニングパネルでバルコニーを飾るリフォームは人気ですが、その下に避難ハッチが埋まっていることを忘れがちです。
参考)バルコニーの避難ハッチに物を置いてはいけない理由と、入居者へ…
ハッチの上に重い植木鉢やパネルを固定すると、火災時にすぐ開けられず避難できないというトラブルにつながります。これは知らないと大きな損害につながる話です。
避難ハッチの位置は面積で言えば畳一畳分もない、はがき数十枚を並べたくらいのスペースです。狙いのリフォームプランを立てる前に、管理会社へハッチの正確な位置を確認しておくと安心です。
リフォーム業者の中には消防設備の知識が薄いまま提案してくるケースもあります。避難器具に関わる部分だけは、必ず資格保有者が担当しているかをチェックする習慣をつけておくと安心です。
避難器具を含む設備ごとの点検資格と点検期間の一覧表が確認できます
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