あなた、24N/mm2でも補修費が跳ねることがあります。
リフォームや増築を考えるとき、読者が最初に気にするのは「住宅の基礎なら何N/mm2あれば十分なのか」という点です。JASS 5では耐久設計基準強度の目安として、短期18N/mm2、標準24N/mm2、長期30N/mm2、超長期36N/mm2が示されています。数字の土台はここです。
higashionna.co(https://www.higashionna.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%93%E3%82%8C%EF%BD%9E%E3%81%9D%E3%81%AE3%EF%BD%9E%E3%80%90%E5%BC%B7%E5%BA%A6%EF%BD%A5%E6%99%AE%E9%80%9A%E3%82%B3%E3%83%B3/)
一方で、住宅の実務では24N/mm2という数字だけが独り歩きしがちです。住宅系の解説でも、標準の供用期間級では24N/mm2が目安になり、フラット35仕様でも特に定めがない場合は24N/mm2と扱われる例が紹介されています。24だけ見て終わりやすいですね。
cafe-fu-house(https://cafe-fu-house.com/news/1314/)
ただし、24N/mm2は万能の合格ラインではありません。JASS 5の考え方では、建物の供用期間や環境条件で必要な強度の見方が変わり、非腐食環境なら耐久設計基準強度を設定しなくてよい場面もあります。つまり用途で変わるです。
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この違いを知らないまま業者に「24でお願いします」とだけ伝えると、将来の使い方に合わない配合を選ぶおそれがあります。たとえば重量物を置く土間、湿気を受けやすい部位、長く使いたい建物では、24N/mm2というひとつの数字だけでは判断しきれません。用途確認が先です。
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「コンクリート強度は28日で決まる」という理解は半分正解で、半分は古い理解です。土木系の標準的な説明では、コンクリートの強度は一般に材齢28日の圧縮強度を基準とするとされています。まずここが出発点です。
library.jsce.or(http://library.jsce.or.jp/Image_DB/spec/con_spec/pdf/07798_002.pdf)
ところが、建築分野では構造体コンクリートの評価の考え方が進んでいます。強度基準の変遷をまとめた資料では、構造体コンクリートの強度は以前は現場水中養生供試体の材齢28日強度を基本としていたものの、2009年版JASS 5では構造部材から切り取ったコア供試体の材齢91日強度へ考え方が移っていると示されています。ここが意外です。
さらに、実務解説でも、標準養生供試体なら材齢28日で調合管理強度以上、構造体から採取したコア供試体なら材齢91日で品質基準強度以上なら合格という整理がされています。つまり28日しか見ないのは危険です。結論は併用確認です。
tk-co(https://www.tk-co.jp/namakon_ondohosei.html)
リフォームで既存基礎の健全性を見たい場面では、この考え方がそのまま効きます。古い基礎や増築予定の基礎を確認するなら、テストピースの数字だけでなく、必要に応じてコア抜きや非破壊試験まで含めて「どの基準で見た強度なのか」を確認したほうが、後の設計変更や補修の手戻りを減らせます。試験条件が条件です。
同じ24N/mm2でも、打設した季節によって見え方が変わるのがコンクリートのややこしいところです。JASS 5の実務資料では、普通ポルトランドセメントで構造体強度補正値28S91が、予想気温8℃以上なら3N/mm2、0℃以上8℃未満なら6N/mm2になる例が示されています。季節で数字が動きます。
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住宅系の説明でも、標準の供用期間級24N/mm2に平均気温による補正値3を加えて27N/mm2と考える例が紹介されています。冬は補正値が6になることがあるとも書かれており、夏と冬で同じ呼び強度の意味がずれることがわかります。ここを飛ばしやすいです。
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このため、冬場の基礎工事や気温の低い地域では、「24N/mm2で発注したから安心」とは言い切れません。現場の狙いが28日での見かけの強度なのか、91日での構造体評価なのか、あるいは温度補正を織り込んだ配合管理なのかで、必要な確認書類も変わります。温度補正が原則です。
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もし見積もりを比べるなら、価格差だけではなく、打設時期の温度補正をどう扱うかを同じ段落で確認するのが有効です。そのリスクを避ける狙いなら、候補は「配合計画書と圧縮強度試験成績書の両方を1回メモで残す」だけで十分です。これは使えそうです。
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圧縮強度試験は、1本のテストピースだけで合否を決めるものだと思われがちです。ですが国土交通省の品質管理基準では、1回の試験結果は指定した呼び強度の85%以上であること、さらに3回の試験結果の平均値は指定した呼び強度以上であることとされています。平均で見るのが基本です。
imakike(https://imakike.jp/jass5_2021/)
1回の試験結果も、供試体3個の平均値です。しかも土木の品質管理基準では、荷卸し時に1回/日以上、構造物の重要度と工事規模に応じて20m3〜150m3ごとに1回という頻度の考え方も示されています。1個勝負ではないです。
imakike(https://imakike.jp/jass5_2021/)
ここを知らないと、リフォーム中に1本だけ少し低い数字が出たときに、すぐ「全部ダメ」と思い込んでしまいます。逆に、1本だけ高い数字を見て安心しすぎるのも危険です。つまり総合判定です。
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既存土間や基礎の相談で不安があるなら、単発の数値ではなく、採取本数、平均値、材齢、採取位置まで聞くのが得策です。その確認をする狙いなら、候補は第三者検査や生コン工場の試験成績書の写しを1回見せてもらうことです。数字の背景が見えます。
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検索上位の記事は強度そのものの説明に寄りがちですが、リフォーム目線では「強度が高いほど安心」と単純化しすぎるのも危険です。JASS 5の2022年改定では、低収縮コンクリートとして乾燥収縮率650×10^-6、500×10^-6、400×10^-6の3水準が設定され、ひび割れ抑制に踏み込んだ考え方が強くなっています。強度だけでは足りません。
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つまり、圧縮強度の数字が高くても、収縮や養生が雑ならひび割れや仕上げ不良の不満は残ります。特にリフォームの土間増設、駐車場打ち替え、基礎補修では、見た目のクレームが後から費用に直結しやすいので、強度の基準と同時に養生や収縮対策まで見たほうが失敗しにくいです。意外ですね。
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実際、圧縮強度不足が基準値の約半分だった事例では、建て替え費相当の損害賠償が認められたと報じられています。極端な例ではありますが、「数値が少し足りないだけ」と軽く見ると、お金の話が一気に重くなります。補修費は重いです。
ひび割れや将来クレームのリスクを減らす場面では、強度だけでなく収縮対策まで押さえるのが狙いになります。その候補としては、石灰石骨材、膨張材、収縮低減剤などの採用可否を1回確認するだけでも、提案の中身がかなり見えるようになります。確認点はここです。
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耐久設計基準強度や非腐食環境の考え方が整理されていて、住宅にも応用しやすい参考です。
JASS5とは
圧縮強度試験の合否判定、85%基準、平均値判定、試験頻度を確認できる公的資料です。
国土交通省 関東地方整備局 品質管理基準及び規格値