乾いた面にしか塗れないと思っているなら、あなたは補修チャンスを半分以上逃しています。
ホームセンターに並ぶコンクリートボンドには大きく3種類あり、それぞれ得意な場面が異なります。代表的な製品の特徴を整理しておきましょう。
| 製品名 | 主な用途 | 特徴 | 内容量の目安 |
|---|---|---|---|
| コニシ ボンドK120 | コンクリート・金属・ひび割れ補修 | 高粘度・弾性・耐水性あり | 170mL〜 |
| コニシ コンクリボンドK10 | 壁・床コンクリートへの木材・タイル接着 | 灰色ペースト状・充填性高い | 170mL 全面塗布1〜1.2kg/㎡ |
| セメダイン コンクリメント | 内装コンクリート面へのタイル・木材接着 | 垂直面でも垂れない・凹凸面OK | 50mL/170mL |
K120はひび割れ補修にも使われており、駐車場の土間コンクリートの亀裂程度であれば1本(170mL)で十分対応できます。 コンクリメントは内装工事用で、耐水性が必要な屋外・浴室まわりには向きません。 用途を誤ると数ヶ月で剥離するリスクがあるため、最初の製品選びが最も重要です。
参考)コンクリメント
つまり「外ならK120系、内装ならコンクリメント系」が基本です。
コンクリートボンドが剥がれる原因の大半は、施工前の下地処理の不足です。これだけ覚えておけばOKです。
正しい下地処理の手順は以下のとおりです。
油分が残ったままコンクリートボンドを塗ると、接着強度は半分以下に落ちることが確認されています。 特に駐車場のコンクリートや機械周りは油汚染しやすいため注意が必要です。
参考)https://www.c-able.ne.jp/~pooh-k8o/bondkonkuri-tkinzoku.html
「濡れ色になったコンクリート面にも強力に接着」と説明された製品でも、接着面に水が浮いた状態はNGです。 ウエスなどで水気を吸い取ってから施工する必要があります。意外ですね。
参考)https://www.sb-material.co.jp/dcms_media/other/C_202.pdf
完全に乾かせない雨上がりの補修では、ポリマーセメント系(ジョインボンドM-5000など)を選ぶことで湿潤面でも施工できます。
塗り方には「片面塗り」「両面塗り」「混ぜてから塗る」の3種類があり、製品と素材の組み合わせによって正しい方法が変わります。
コンクリメントの場合、圧着後は最低3時間は動かさないことが条件です。 タイルの目地埋めをするなら、さらに12時間以上の養生が必要になります。
充填量の目安も重要です。全面塗布の場合はK10で1〜1.2kg/㎡が標準塗布量です。 これはA4用紙1枚(約624cm²)あたり約6〜7gに相当するイメージで、思ったよりも少量で済みます。
参考)EA935KC-1|170ml コンクリート・ボンドのページ…
「とりあえず多めに塗れば強くなる」は誤解です。 塗りすぎると圧着時にはみ出して仕上がりが汚くなるだけでなく、内部に気泡ができ接着力が落ちる原因にもなります。塗りすぎはデメリットです。
屋外で使うコンクリートボンドは、耐水性・耐候性が必須条件です。これが条件です。
特に浴室外周・外壁・駐車場など常時水がかかる環境では、水性タイプは避けましょう。PVA(酢酸ビニル系)の接着剤は水分を再吸収して再乳化するリスクがあり、特に凍結・融解が繰り返される寒冷地では剥離・膨張・ひび割れを引き起こします。
参考)Reddit - Please wait for verif…
屋外で使う際の製品選びの基準は次のとおりです。
セメダインのコンクリメントも、耐水性が必要な場所には「コンクリート・金属用 PM165-R HI」への切り替えが推奨されています。 製品ラベルの小さな注意書きは必ず確認しましょう。
開封後のコンクリートボンドは、正しく保管しないと次の作業で使えなくなります。痛いですね。
保管の基本ルールはシンプルです。
チューブタイプの場合、使い終わったら吐出口の周りを薄いビニールや内蓋で覆うと、次回使用時でも新鮮な状態を保ちやすくなります。 逆さに立てて保管する方法も有効で、ボンドが吐出口付近に溜まって空気との接触面積を減らせます。
参考)https://www.dourakukai.com/board/detail.php?board_id=40&search_category_id=3search_category_id=3" target="_blank" rel="noopener">ボンド類を長く使うためのコツ|電設工具のメーカー。(株)マー…
クラックボンダー600など一部の補修材は、高温・多湿条件では未開封でも硬化することが確認されています。 特に梅雨〜夏の日本の気候では、購入から日数が経った在庫品は施工前に状態確認が必要です。
参考)http://www.crack-cp.com/contents/yokushitu.html
コンクリートボンドは「少量を買い、使い切る」が最もコストパフォーマンスの高い使い方です。 大量に買って余らせるより、170mLチューブを数回に分けて使うほうが、品質を保ちながら無駄なく補修できます。
参考リンク(コンクリートボンドの製品仕様・使用方法の詳細)。
セメダイン コンクリメントの公式使用方法(片面塗り・圧着時間・注意事項)。
セメダイン公式 コンクリメント製品ページ
コニシ ボンドK120の使用方法(下地処理・乾燥・屋外補修に適したステップ解説)。
コンクリート・金属用ボンドK120 使用方法まとめ
クラックボンダー600 よくある質問(保管方法・夏場の硬化リスク・使用可能期間)。
クラックボンダー公式 よくある質問ページ
| 強度の呼称 | 記号 | 意味 | 典型的な数値(住宅) |
|---|---|---|---|
| 設計基準強度 | Fc | 構造設計で採用する圧縮強度 | 18〜24 N/mm² |
| 耐久設計基準強度 | Fd | 計画供用期間に応じた強度 | 18〜36 N/mm² |
| 品質基準強度 | Fq | FcとFdの大きい方 | 24 N/mm²前後 |
| 調合管理強度 | Fm | Fq+構造体強度補正値(S値) | 27〜30 N/mm² |
| 呼び強度 | — | 生コン工場への発注強度 | 24〜30 N/mm² |
| スランプ値 | コンクリートの状態 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 2.5〜5cm | 硬め・流動性低 | ダム・マスコンクリート |
| 8〜15cm | 標準的な硬さ | 土木構造物・一般基礎 |
| 15〜18cm | 柔らかめ・流動性高 | 建築基礎・壁・柱 |
| 21cm以上 | 非常に軟らかい | 高流動コンクリート |