あなたの家、合板厚が足りず床がたわむかも

根太レス工法とは、根太を使わずに大引きの上へ直接厚手の構造用合板を張る床下地の方法です。大引きの太さは90mm角が一般的で、ピッチは尺モジュールの場合909mm、メーターモジュールの場合1000mmが基準になります。
つまり大引きは3尺(約909mm)ごとに並べるということですね。
はがき2枚を横に並べた長さがおおよそ300mmなので、909mmはその3倍程度と考えるとイメージしやすいです。このピッチが基準からずれると、上に張る合板の耐荷重計算そのものが崩れてしまいます。
リフォームで既存の床を解体する際は、大引きのピッチが本当に909mm前後で並んでいるかをまず確認してください。ピッチが不揃いな古い住宅では、合板の選定基準ごと見直す必要があります。
多くの人は、根太レス工法なら合板さえ張れば厚みはそこまで重要ではないと考えがちです。しかし実際には、大引きピッチが909mmの場合は厚み24mm以上、1000mmピッチの場合は厚み28mm以上の構造用合板が必須とされています。
参考)https://assets.lixil.com/content/dam/lixil-assets/manual/oldmpi/2013/MDD_870251.pdf
厚み24mmというと、単行本1冊分の厚みよりやや薄いくらいのサイズです。この基準を守らずに薄い合板を使うと、歩行時に床がたわみ、数年でフローリングの継ぎ目が割れる原因になります。
厳しいところですね。
ピッチを広げたい場合は、合板の厚みを上げるか、大引きの断面を105mm角に変更するかの二択になります。床の強度に不安がある場合は、リフォーム業者に「たわみ計算書」の提出を求めると、施工後のクレームを避けやすくなります。
参考)大引きとは?役割、サイズ、ピッチ、根太との関係、床束など
大引きは1本の材だけで部屋を横断できないため、途中で継手(ジョイント)を入れます。この継手を大引きのスパン中央に置くのはNGで、必ず床束の真上に配置するのが原則です。
参考)【一級建築士】花畠マル秘ノート<構造編>木質構造①【重要】|…
継手をスパン中央に置くと、そこに荷重が集中して数年で割れが発生します。150mm以上持ち出した位置で、釘を使わない腰掛けあり継ぎにするのが基本です。
150mmというと、スマートフォンの縦の長さとほぼ同じくらいの距離感です。
リフォームで床鳴りが起きている家をチェックすると、この継手位置のズレが原因になっているケースが少なくありません。床鳴りが気になる場合は、床下点検口から大引きの継手位置を目視で確認するだけでも、原因の切り分けができます。
ピアノやウォーターベッドのような重量物を置く予定がある部屋では、標準のピッチのままだと床が沈みやすくなります。メーカーのマニュアルでも、重量物を設置する場合は根太ピッチや床束ピッチを半分にするか、捨て張りを二重にするといった補強が推奨されています。
つまり重量物がある部屋だけ補強すればOKということです。
床束のピッチを910mmから600mmに詰めるだけで、耐荷重は大きく変わります。あなたがピアノの設置を考えているなら、リフォーム計画の段階で「重量物設置予定」と業者に伝え、その場所だけ床束を増設してもらうのが確実な対策です。
大引きのピッチや位置は、実は床下の配管ルートにも直結する要素です。排水管には勾配が必要なため、大引きの間隔(ピッチ)が狭すぎると配管を通す隙間が足りなくなることがあります。
大引きを切り欠いて配管を通すのは、構造耐力上原則NGとされています。切り欠きが大引きの高さの1/3を超えると、そこから折れるリスクが高まります。
痛いですね。
リフォームで水回りの位置を移動する場合は、先に排水管のルートを決めてから大引きのピッチを調整する順番が、後戻りの少ない進め方です。設計段階で床伏図と設備図を重ねて確認しておくと、着工後の「配管が通らない」というトラブルを避けやすくなります。
根太レス工法における大引きピッチの設定方法について、実務ソフト上の具体的な入力手順が解説されています
大引きの役割やサイズ、床束との関係、施工管理上の注意点が体系的にまとめられています
マキタ リチウムイオンバッテリBL1860B 18V 6.0Ah A-60464