#40のペーパーで仕上げ磨きをすると、塗装後に傷が浮き出て2万円以上の再塗装費がかかることがあります。
サンドペーパーの「番手」とは、1インチ四方に砥粒が何粒あるかを示す数値です。 数字が小さいほど粒が粗く、大きいほど細かい研磨ができます。 リフォームのDIY作業では、この番手の使い分けが仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。 askul.co(https://www.askul.co.jp/f/special/product_column/sandpaper/)
番手はざっくり以下の4段階に分けられます。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/sandpaper_howtochoose/)
- 粗目 #40〜#100:旧塗膜の剥がし、荒材のバリ取り、塗装はがしなど強力な研削作業向け
- 中目 #120〜#240:木材の整面、パテ研磨、下地処理の中心的な番手
- 細目 #280〜#800:塗装前のサンディング、プラサフ(プライマーサーフェーサー)の足つけに
- 極細目 #1000〜:塗装面の仕上げ磨き、ゴミ・ブツ取りなど最終工程に
番手は「1.5〜2倍ずつ上げる」が基本です。 たとえば#80で削ったあとは#120や#150に上げ、そこから#240へ進めます。#80のあとに#240を使うと、#80のキズを消せないまま上塗りすることになり、塗装後に傷が浮き上がるトラブルが発生します。 p-penchan(https://www.p-penchan.com/paper-select.html)
つまり「一段飛ばし」は厳禁ということです。
| 番手の目安 | 主な用途 | リフォームでの使用場面 |
|---|---|---|
| #40〜#80 | 旧塗膜・さび落とし | 床材・外壁の塗装剥がし |
| #100〜#150 | 荒削り・素地調整 | フローリングの段差取り |
| #180〜#240 | 下地整え・ケバ取り | 塗装前の木部下地処理 |
| #280〜#400 | プラサフ研磨・足つけ | 壁・建具の塗装前処理 |
| #600〜#1500 | 仕上げ・塗面調整 | ドア・造作材の最終仕上げ |
番手だけでなく、研磨材の素材にも種類があります。 素材を知らないと、「削れない」「すぐ目詰まりする」といった失敗につながります。これは意外ですね。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/polishing/)
主な研磨材の種類は以下のとおりです。 matsumi-abr(http://www.matsumi-abr.jp/product/kind.html)
- 褐色アルミナ(A):最も流通量が多いオールラウンドタイプ。木材・金属どちらにも使える。ランダムサンダー用紙やすりのほとんどがこれ
- 白色アルミナ(WA):Aより純度が高く、金属の仕上げや塗膜研磨に向く。切れ味が鋭いが価格は少し高め
- 黒色炭化ケイ素(C):硬くて脆い素材を切削するのに向く。タイルや石材、硬質プラスチック向け
- 緑色炭化ケイ素(GC):Cより高純度で超硬材・セラミックの研磨に使用される専門用途向け
リフォームDIYの大半の場面では、褐色アルミナ(A) を選べば問題ありません。 ただし、タイル目地のバリ取りや石材の研磨には炭化ケイ素系(C)のペーパーが必要です。用途をひと言で分けると「木・金属にはA、硬質素材にはC」が原則です。 monotaro(https://www.monotaro.com/note/productinfo/polishing/)
ランダムサンダーには、専用の丸型(円形)ペーパーを使います。 サイズは「ペーパー径」で呼び、125mm が最も一般的で、広い面を研磨する際は 150mm サイズが使われます。 bildy(https://www.bildy.jp/mag/randomorbitsander-guide/)
注目したいのが「集塵穴(あな)の数」です。 ランダムサンダーのパッドには集塵用の穴が開いており、専用の穴あきペーパーを使うことで粉じんを機械内部に吸引できます。穴の数は主に以下の種類があります。 indoorlife(https://indoorlife.blog/random-sander/)
- 6穴タイプ:モノタロウなどプロ用途でよく使われる規格
- 8穴タイプ:市販されているランダムサンダーで最も流通している標準仕様 indoorlife(https://indoorlife.blog/random-sander/)
- 穴なしタイプ:汎用サンドペーパーを流用する場合。専用パンチで穴を開けることも可能 diyfactory(https://www.diyfactory.jp/studiy/note/electrictools019/)
穴なしペーパーでも使用自体はできますが、集塵機能が働かず粉じんが空気中に舞い上がります。 木粉の吸入は健康被害につながるリスクがあるため、必ず集塵穴対応ペーパーを選ぶか、専用穴あけパンチで加工してください。 diyfactory(https://www.diyfactory.jp/studiy/note/electrictools019/)
穴あきペーパーを選ぶのが基本です。
木材ごとの推奨スタート番手の目安は以下のとおりです。 mipox.co(https://www.mipox.co.jp/media/archives/91)
- 杉・桐(軟材):#120からスタート。粗すぎると繊維がむしれやすいため
- タモ・ナラ(硬材):#100か#80からスタート。硬くて削りにくいため粗い番手が必要
- SPF材(ホームセンター定番):#120からスタート。一般的なDIY素材として最も扱いやすい
- パイン集成材:#120→#180で仕上げが基本。ほとんどの場合はこれで十分 enjoying-diy(https://enjoying-diy.com/kougu/11/)
仕上げまで迷ったら「#80→#120→#180」の3ステップが木工DIYの基本です。 この順序で作業すれば、フローリングの補修から建具の塗装前処理まで大半の工程をカバーできます。 mipox.co(https://www.mipox.co.jp/media/archives/91)
3ステップだけ覚えておけばOKです。
また、SK11やBoschなどのメーカーが販売している「セット品(#60〜#600が入った詰め合わせ)」を1セット購入しておくと、番手を選ぶ手間が省けて便利です。 初めてランダムサンダーを購入した際の最初の1セットとしておすすめです。 note(https://note.com/jfs6100/n/n6a73be72df8f)
ペーパーの交換タイミングについて、意外に知られていない視点があります。「削れなくなったら交換」と思っている人が多いですが、実際には目詰まりが先に起きます。目詰まりしたペーパーは削れているように見えても、摩擦熱が増えて木材を焦がしたり塗面を荒らしたりします。
交換のサインは以下の3つです。
- 研磨音が高くなってきた(摩擦増大のサイン)
- 同じ場所をかけても粉が出なくなった(目詰まりのサイン)
- ペーパー表面に光沢が出てきた(砥粒の脱落・摩耗のサイン)
マジックテープ式(ベルクロ式)のランダムサンダーであれば、交換は数秒で完了します。 作業中に「少し削れにくいかな?」と感じたタイミングで迷わず交換するのが、仕上がりを安定させるコツです。 indoorlife(https://indoorlife.blog/random-sander/)
保管についても注意が必要です。サンドペーパーは湿気に弱く、湿気を含むと砥粒がバインダーから剥離してポロポロ落ちやすくなります。使いかけのペーパーは密封袋に入れ、乾燥した場所で保管してください。ジップロックに入れて棚に立てておくだけで寿命が大きく変わります。これは使えそうです。
リフォームに使う電動サンダーの集塵性能については、以下のページが参考になります。
DIY FACTORY|サンダーの使い方と集塵対策・ペーパーの付け方を詳しく解説
番手ごとの工程別選び方については、塗装のプロ向けですがDIYにも応用できる詳細な一覧が掲載されています。