リブラスを外壁に使うと、モルタルが余計に必要になってコストが約2割増しになる場合があります。

リブラスとは、薄鋼板にプレス加工を施して作られるメタルラスの一種です。 英語では「riblath(リブラス)」と表記し、JIS A5505の規格に適合する建築用下地材として広く使われています。 名前の由来は「rib(リブ=肋骨状の突起)」と「lath(ラス=下地板)」を組み合わせた言葉で、製品の形状をそのまま表しています。
参考)リブラス|り|建築用語集|用語集|電設資材ネット通販 Wat…
最大の特徴は、10cm前後の間隔で設けられた山形のリブ(突起)です。 このリブの高さは一般的に5〜10mm程度で、リブの間隔は75〜155mmが標準的な仕様となっています。 たとえば「リブラスG」の場合、板厚0.3mm、大リブと小リブが交互に並んでいます。
リブのある構造が重要です。平らな「平ラス」と比べると、突起がモルタルを物理的に引っかけるため密着力が格段に高まります。 日本建築学会の仕様書「JASS15左官工事」では「平ラスは木造外装用として不適格」と明記されており、外壁にはリブラスやワイヤラスが使われます。 これを知らずに平ラスを選んでしまうと、年月とともにモルタルが剥落するリスクがあります。
参考)http://monotsukuri.net/wbt/wbt_genba/d07/d07f.html
BX西山鉄網:リブラスの特徴・用途を詳しく解説したメーカーページ
リブラスにはいくつかの種類があり、用途に合わせて選択します。 代表的なのは「リブラスG(紙なし)」「リブラスGP(紙付き)」「リブラスC」の3種類です。 紙付きタイプは防水紙をあらかじめ貼り合わせており、外壁への施工で防水と下地を1工程で完了できる利点があります。
参考)https://catalog.mitsuboshi-shoji.co.jp/download?pid=1084
JIS A5505の規格では、板厚・リブの寸法・メッシュサイズなどが細かく定められています。 たとえばリブラスCは板厚0.27〜0.3mm、610mm×1829mmのサイズが標準で、質量は約0.79〜0.85kg/㎡と非常に軽量です。 これは一般的なコンクリートブロック(約20kg/個)と比べると格段に軽く、工事の手間を大きく削減できます。
参考)特許ヤマリブ
リブラスCが鉄骨造向けです。鉄骨造の内外壁・梁・柱などに幅広く使われます。 一方、木造住宅の外装用には通気胴縁工法に対応した「リブラスG」タイプが適しています。 このように造りによって最適な製品が異なるので、リフォーム時には施工する建物の構造を確認することが大切です。
参考)リブラス
スリースター総合カタログ:リブラスGとリブラスCの規格表・サイズ詳細
リフォームでリブラスを使う場面は主に「外壁のモルタル仕上げ補修・打ち直し」です。 既存の外壁が傷んでいる場合、新たに胴縁を設けてリブラスを張り、モルタルを塗り直す「通気胴縁工法」が採用されます。 胴縁の厚さ分(約15mm)の通気空間ができるため、壁内の湿気を逃がす効果もあります。
参考)木造建築に多く使用されるラス下地とは!?確認しておきたいこと…
施工のポイントは「たわみなく張る」ことです。 リブラスがたわんだ状態でモルタルを塗ると、固化後にひび割れが発生しやすくなります。 また、胴縁の間隔が広すぎるとモルタルを塗り込んだときに通気層が潰れてしまうことがあるので注意が必要です。
参考)https://ebook.kennetserve.jp/data/jbn00002/HTML/index195.html
これは覚えておくと得します。リブラスは1工程で下地が完成するので、従来の「下地板+アスファルトフェルト+金網+力骨鉄線」の複数工程と比べて大幅に手間を削減できます。 リフォーム業者に依頼する際、「リブラスを使った通気工法」と明示して見積もりを取ると、施工品質の比較がしやすくなります。
建築で使われるメタルラスには、「平ラス」「こぶラス」「波形ラス」「リブラス」の4種類があります。 それぞれの特性を比較すると、リフォームでの選択肢が明確になります。
| 種類 | 形状の特徴 | 主な用途 | 木造外壁への使用 |
|---|---|---|---|
| 平ラス | フラットな網状 | 内装(天井・内壁) | ❌ 不適格(JASS15) |
| こぶラス | こぶ状の突起あり | 内外壁(補助用) | △ 条件付き |
| 波形ラス | 波型断面 | 主に外壁 | ✅ 使用可能 |
| リブラス | 山形リブあり | 外壁・通気工法・鉄骨 | ✅ 推奨 |
波形ラスとリブラスはどちらも外壁に使えますが、違いがあります。 波形ラスは断面が波になっており下地との剥離が少ない点が特長ですが、リブラスは剛性が高く「伸縮・たるみ・継ぎ目の不揃いによる亀裂が起こりにくい」というメーカーの特長があります。
リブラスのほうが変形しにくいということですね。特に地震や温度変化で建物が動きやすい地域では、リブラスの剛性の高さがモルタル外壁の長持ちに直結します。 リフォームで外壁を長く保たせたい場合は、業者にリブラス採用を積極的に提案してみましょう。

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