100均のフックを買えばサンシェードがすぐ付くと思ったら、強風で落下して外壁に傷がつき修繕費2万円以上かかることがあります。
外壁への穴あけは、見た目以上に大きなリスクを抱えています。外壁材に開けた小さな穴でも、そこから雨水が侵入すると内部の断熱材や木材が腐食し、放置すれば修繕費が数十万円規模になるケースも珍しくありません。穴は直径1cmでも、防水処理が甘ければ毛細管現象で水が奥まで染み込みます。
賃貸住宅の場合はさらに深刻です。国土交通省のガイドラインでは、釘やネジによる壁への穴あけは「通常の使用の範囲を超える」と判断されることがあり、退去時に原状回復費用を請求されます。目安として1穴あたり5,000円〜2万円の補修費用が発生することも。賃貸では穴なし設置が原則です。
持ち家の方も安心はできません。外壁材の種類によっては防水コーキングが必要で、素人施工では防水不足になりがちです。特にサイディングやALC(軽量気泡コンクリート)外壁は、専用の防水処理なしに穴をあけると劣化が早まります。穴あけより先に代替方法を検討するのが鉄則です。
参考:外壁への穴あけリスクと防水処理の必要性について
外壁に穴をあけないサンシェード取り付け方法(SOTORIE)
穴なしでサンシェードを固定する方法は、大きく4種類に分けられます。それぞれに向いている外壁の素材や設置場所が異なるため、自宅の状況に合わせて選ぶことが条件です。
① マグネットフックを使う方法
② サッシ枠挟み込みフックを使う方法
アルミ製のサッシ枠に専用の挟み込み金具を装着し、そこにサンシェードを吊るす方法です。 壁に一切触れないため、賃貸でも安心して使えます。挟み込む枠の厚みが5〜35mm程度のものに対応した製品が多く、購入前にサッシの寸法を計測しておくのが重要です。
参考)https://www3.roymall.jp/shop/e/ehowto-sunshade/
③ 吸盤フックを使う方法
ガラス面や表面がツルツルした外壁素材には、強力吸盤フックが有効です。 定期的に吸盤を水拭きして乾燥させると吸着力が長持ちします。100均の吸盤フックは耐荷重が1〜2kg程度と小さいため、軽量のシェードに限定して使いましょう。重量のあるシェードには向きません。
参考)https://ameblo.jp/daily-coorde/entry-12914188174.html
④ 突っ張り棒(ポール)を使う方法
ベランダの床と天井で突っ張るポールにサンシェードを取り付ける方法です。 耐荷重の大きな突っ張り棒を選べば安定性も十分。壁との接触はゼロで、設置・撤去も工具なしで完結します。設置したい幅が広い場合はポールを2本使うと安定感が増します。
参考)https://sotorie.com/blog/sunshade-idea/
100均でサンシェード用アイテムを選ぶ際に最も重視すべきなのは「耐荷重」です。サンシェードはサイズによって重量が大きく変わり、1×2mサイズで約300g、2×3mサイズになると1kg以上になることも珍しくありません。フックの耐荷重がシェード重量の2倍以上あれば、風による引っ張り力も考慮できます。
ダイソーでは「オーニング取り付け用ロープ」(JANコード:4550480280707)が販売されており、S字フックと組み合わせてシェードを張る方法が実際に活用されています。 このロープは長さ調整が容易で、軒下の雨どい支持金具などに引っ掛けやすい設計になっています。これは使えそうです。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=kJTgRKEVTY8
セリアでは「かもいフック(縦横挟みタイプ)」が100円で販売されており、ドア枠や鴨居に傷をつけずにフックを設置できます。 サッシ枠との組み合わせにも応用できるため、挟み込みタイプのフックを探している方は確認してみてください。100均アイテムを選ぶ際は「屋外使用可」の表記を必ず確認するのが基本です。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=YWOcSKR_S-c
| アイテム | 入手先 | 耐荷重目安 | 向いている設置方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 超強力マグネットフック | ダイソー・セリア | 3〜5kg | シャッターボックスへの設置 | スチール製壁面限定 |
| 強力吸盤フック | ダイソー・セリア | 1〜2kg | ガラス面・平滑壁面 | 定期的な清掃が必要 |
| S字フック+ロープ | ダイソー | 2〜3kg | 軒・雨どい・手すりへの引っ掛け | 屋外対応品を選ぶ |
| かもいフック | セリア | 2kg前後 | サッシ枠・鴨居への挟み込み | 枠の厚みに合うか要確認 |
| 突っ張りポール | ダイソー・100均以外も活用 | 20kg以上(棒全体) | ベランダの床〜天井設置 | 天井面の素材確認が必要 |
「100均で全部揃えた!」という方が陥りやすい失敗が、耐久性の過信です。100均の吸盤フックは紫外線に弱い素材が使われているケースが多く、屋外での使用は数週間〜2ヶ月程度で吸着力が低下することがあります。 梅雨明けに設置して夏の盛りに外れた、という体験談は多く見られます。
参考)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10303065310
もう一つの落とし穴は、シェードのサイズに対してフックの数が少なすぎることです。2m幅のシェードを端の2点だけで固定すると、中央部がたわんで風を受けやすくなります。理想は50〜60cm間隔でフックを設置することで、風の抵抗を分散できます。フックは多めに用意するのが正解です。
強風時のリスクも見落とせません。台風や突風でシェードが外れると、隣家の窓ガラスや車に直撃するリスクがあります。台風接近時は必ずシェードを取り外す習慣をつけましょう。100均フックはあくまで「穏やかな天候向け」と考えてください。台風前の撤収が条件です。
参考:サンシェード設置の失敗例と耐久性チェック方法
サンシェード取り付けを外壁に穴あけない方法と賃貸OKの安全設置ガイド(soujuryokka)
実は、サンシェードは設置する位置によって遮熱効果が劇的に変わります。一般的なカーテンが室内に設置された場合、太陽熱のカット率は約45%にとどまります。一方で、窓の外側にサンシェードを設置した場合は約83%もの熱をカットできるという調査結果があります。 つまり、外側設置は内側の約2倍近い効果があるということですね。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n270d44243c9a
この差が生まれる理由は「熱が室内に入る前に遮断できるか否か」にあります。室内側で日差しをブロックしても、ガラスを通過した時点で熱エネルギーはすでに室内に入っています。外側でシェードを張ることで、熱の侵入そのものを防げます。外側設置が原則です。
遮熱効果を最大化するには、シェードと窓ガラスの間に「空気層」を設けることも効果的です。シェードを壁面から10〜15cmほど離して設置すると、熱が直接ガラスに伝わりにくくなります。突っ張りポールやアーム付き金具を使うとこの空気層を確保しやすく、電気代削減にも直結します。夏の冷房費を月1,000〜2,000円程度抑えられることもあります。
参考:サンシェードの外側設置による遮熱効果の差異について
外壁へのサンシェード取り付けアイデア|穴をあけない!賃貸でも設置OK(note)