引き出し収納付きの小上がりをDIYで作ると、プロに頼むより8割以上コストを削減できるケースがある一方、スライドレールの取り付けを間違えると引き出しが全開できず、せっかくの収納力が半減します。
小上がりの引き出し収納をDIYで作る場合、材料費は工夫次第で1万円を切ることも十分に可能です。 実際に「ヨコハマコミンカ」のブログでは、メルクシパイン集成材・キャスター・スライドレールなどをそろえた合計費用が約9,800円だったと公開されています。 もちろん在庫木材を活用した例なので、ゼロから買いそろえると1.5〜2万円前後が現実的な目安です。
参考)https://ameblo.jp/tpms0419/entry-12691034042.html
| 材料 | 用途 | 目安価格 |
|---|---|---|
| パイン集成材(15mm厚) | 引き出しボックスの側板・前板 | 1,500〜3,000円 |
| ベニヤ板(2.5〜5.5mm厚) | 底板 | 500〜1,000円 |
| スライドレール(3段引き) | 引き出しをスムーズに動かす | 1,000〜3,000円/1本 |
| 取っ手(引き手金物) | 引き出しの開閉 | 300〜800円 |
| キャスター(必要に応じて) | 収納ボックスを引き出しやすくする | 500〜1,500円 |
スライドレールは引き出し1本に対して左右各1本必要になります。 引き出しが3本なら6本必要なので、レールだけで数千円になることも珍しくありません。これが意外と見落とされがちなコストです。
一方、プロに収納付き小上がりをリフォームで依頼すると、引き出しタイプの収納を備えた工事費用は材料費込みで数十万円に達する場合があります。 DIYなら同等の機能を大幅に低コストで実現できる点は、リフォームに興味があるなら見逃せないメリットです。
参考)https://5nahome.com/koagari-cost/
引き出しボックスの寸法は「小上がりの空洞の内寸」から逆算するのが基本です。 奥行きは小上がり内部の奥行きから10mm程度のクリアランスを引いた値を使います。幅はスライドレール2本分の厚み(約25〜26mm)を引いた値が目安です。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=uETaQQ8fwcU
例えば小上がりの内部の奥行きが480mmなら、引き出しの奥行きは470mm前後に設定します。幅が500mmのスペースなら、レール厚みを引いて474mm前後というイメージです。数ミリのズレが引き出しの動きを大きく左右するため、実寸は必ず計測してから加工しましょう。
引き出しの高さは、小上がりの床高さから構造材の厚みを除いた「有効内寸」で決まります。 あるDIY事例では、有効内高さが130mmしか取れなかったケースもあります(A4用紙の短辺=210mmよりかなり低い)。 実際にどの高さまで収納できるかをあらかじめ確認しておくことが重要です。
参考)https://ameblo.jp/tpms0419/entry-12690085377.html
高さが130mm程度でも、書類やフラットなものの収納には十分使えます。小物の収納としても機能しますが、雑誌や厚みのある本を入れたい場合は、小上がりの全体の高さを設計段階から調整するのが賢明です。
スライドレールには大きく分けて「ローラータイプ」と「ベアリングタイプ」の2種類があります。 ローラータイプは数百円〜1,000円程度と安価で入手しやすく、DIY初心者にも扱いやすいですが、精度や耐荷重の面ではベアリングタイプに劣ります。
ベアリングタイプは「3段引き」とも呼ばれ、引き出しを最後まで完全に引き出せる「フルスライド」が可能です。 収納の出し入れのしやすさを重視するなら、ベアリングタイプが断然おすすめです。スガツネ(LAMP)やロイヤルなどのメーカー品は、450〜500mmサイズで1,000〜2,000円前後から入手できます。
参考)https://ameblo.jp/tpms0419/entry-12690085377.html
取り付け時のポイントは、本体側と引き出し側のレールの高さを正確に合わせることです。 レールの芯が引き出しの高さの中心に来るように位置を決め、前端を揃えてビスで固定します。ここがずれると引き出しが斜めになって動かなくなるので注意が必要です。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=uETaQQ8fwcU
以下の点を確認してから取り付けに進みましょう。
「するする動く感じがベスト」という状態が目安です。 きつすぎず、ゆるすぎず。これが原則です。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=uETaQQ8fwcU
引き出しボックスの組み立ては、側板→前後板→底板の順で進めるのが基本です。 板を切り出したら一度仮置きして、サイズが内寸に収まるか確認してから接着・固定します。
参考)https://www.youtube.com/watch?v=uETaQQ8fwcU
ボンドと隠し釘(または木工用ビス)を組み合わせると強度が高まります。 底板はサクリ(溝)を掘って収める方法が理想的ですが、初心者には「底板を枠の下に当てて固定する」方法でも十分な強度が出ます。底板の厚みが薄すぎると重いものを入れたときにたわむので、5.5mm以上のベニヤを選ぶと安心です。
参考)https://www.lemon8-app.com/@bricolage_home/7610769005573456396?region=jp
よくある失敗は以下のとおりです。
引き出しが重い・動きが悪いと感じたら、レールにシリコングリスを塗るだけで大幅に改善することがあります。これは使えそうです。
引き出しの機能性を確保した後は、前板(化粧板)の仕上げが見た目を大きく左右します。 前板には元の小上がりの外装と合わせた素材や色を選ぶと、全体の統一感が生まれます。
参考)https://yayasuzuki.com/make-a-drawer
塗装にはオイルフィニッシュ(ワトコオイルなど)がDIY初心者でも扱いやすく、木目を生かした自然な仕上がりになります。塗りすぎは乾燥に時間がかかるので、薄く2回塗りが基本です。前板の取り付けは最後に行い、引き出しを本体に入れた状態で高さや左右の位置を合わせてから固定すると、隙間なくきれいに仕上がります。
参考)https://ameblo.jp/tpms0419/entry-12691034042.html
長く使うためのポイントを以下にまとめます。
引き出し収納は「入れっぱなし」になりやすい場所です。3ヶ月に一度程度、中身を見直す習慣を持つと、小上がり全体が本当に機能する収納スペースとして機能し続けます。
小上がりの構造が不安定だと、使用中に軋み音が出たり最悪の場合は崩落して怪我につながる恐れがあります。 構造材の本数を増やす、合板は12mm以上の厚みを使うなど、安全面の確保が大切です。安全が条件です。
参考)https://www.meikou-shinrai.com/12119/
参考:小上がりのリフォーム費用や収納タイプの比較について詳しく解説されています。DIYとプロ施工の違いを比較する際に参考になります。
小上がり和室実際に掛かった費用と内訳を公開!引き出し収納のコスト比較(5nahome)
参考:スライドレールの種類・取り付け方法についての詳細解説。DIY初心者がレールを選ぶ際の判断基準として役立ちます。
スライドレールの種類について(DIY Clip! ロイモール)
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