あなたのスイッチボックス、文字が薄いだけで車検に落ちます。

スイッチボックスは、ハンドル左右のスイッチ類をひとつにまとめたユニットです。長期間使うと内部に油汚れや埃がたまり、接触不良を起こします。雨天走行が多いバイクでは、隙間から雨水が入り込みやすく、故障のスピードが早まる傾向があります。
具体的には、スタータースイッチを押してもエンジンがかかりにくい、ウインカーやホーンが断続的にしか動かない、といった症状が代表例です。ボタンが固くなったり、転倒でハウジングが割れたりした場合も交換のサインです。症状の見極めが重要ですね。
接触不良を放置すると、走行中に突然ウインカーが効かなくなり、後続車に合図を出せない危険な状況を招きます。さらに厄介なのは、スタータースイッチの不具合をバッテリー不良と誤診し、数千円〜1万円程度する高価なバッテリーを無駄に交換してしまうケースです。原因を見誤ると、修理費用が二重にかさむことになります。
「ショップに頼むといくらかかるのか」は気になるポイントでしょう。費用は部品代と工賃に分かれます。
| 作業方法 | 部品代 | 工賃 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| ショップ依頼(ネイキッド) | 5,000〜10,000円 | 2,500〜5,000円 | 約7,500〜15,000円 |
| ショップ依頼(フルカウル) | 5,000〜10,000円 | 7,000〜10,000円 | 約12,000〜20,000円 |
| DIY交換 | 5,000〜10,000円 | 0円(工具代別) | 約5,000〜10,000円 |
工賃2,500円といえば、ちょっとした定食2〜3回分くらいの金額感です。フルカウル車ではカウル脱着の手間が増える分、工賃が2倍近くになる点は覚えておきたいところです。
同じ車種でも年式や仕向地によって部品番号が異なる場合があります。たとえばNinja250RとNinja400は一部のスイッチボックスが流用できるケースがあり、純正品より安く手に入ることもあります。部品を注文する前に品番を必ず照合するのが条件です。品番違いでの誤発注は、返品送料まで自己負担になりがちなので注意しましょう。
DIYで交換する際、最も気をつけるべきは配線の接続です。配線を取り違えると最悪の場合ショートが発生し、電装系の損傷や火災リスクにつながります。
作業前には次のものを準備してください。
基本的な流れはこうです。バッテリーのマイナス端子を外し、ミラーとボルト2本を緩めてスイッチボックスを外します。新しいユニットに配線を繋ぎ直し、突起と穴を合わせて固定。端子に接点復活剤を塗ってから、全スイッチの動作確認をして完了です。
特に注意したいのが、内部の小さなスプリングやボールなどの部品です。これらは単品販売されていないことが多く、紛失すると部品ごと再購入になります。分解に自信がない場合は、パーツクリーナーを含ませた綿棒での清掃だけに留めるのが賢明です。分解は慎重に、が原則です。
見落とされがちなのが、スイッチボックス交換と車検の関係です。実は配線が正しく繋がっていても、落ちることがあります。
実際に、スイッチボックスの「LIGHT」「HORN」などのマーキングが褪せて読めない状態だと、車検で指摘を受けたケースが報告されています。社外品に交換した場合でも、ホーンやウインカー、ブレーキランプが正常に作動しなければ即アウトです。つまり見た目の劣化も審査対象ということですね。
車検前には次の項目を必ずチェックしましょう。
ブレーキランプが点灯しない状態での公道走行は、道路交通法違反にもなります。これは痛いですね。純正部品への交換であっても、配線の繋ぎ直し後は必ず走行前の動作確認を行うのが原則です。
スイッチボックス交換は、ハンドル周り全体を見直す絶好のタイミングでもあります。家の水回りリフォームで一部だけでなく周辺もまとめて手を入れるのと同じ発想です。
たとえば、純正相当への交換と同時に「ハザードスイッチ付き社外品」を選ぶライダーが増えています。国産バイクの多くはハザードランプ自体は標準装備でも、ハンドル上にスイッチがなく操作しにくいモデルが存在します。社外スイッチボックスでハザードスイッチをハンドルへ移設すれば、渋滞時や駐停車時の操作性が大きく向上します。これは使える情報ですね。
またハイスロ(ハイスロットル)を導入する場合、右スイッチボックスの取り回し角度が変わるため同時交換が必要になることもあります。配線加工は一度の分解でまとめて済ませた方が、作業工数もリスクも最小限に抑えられます。事前に「交換したい品番」と「ハーネスの接続方式」を確認してから部品を揃えるのが効率的です。
参考)自分で出来るバイクのスイッチボックス交換!配線や取付方法など…
グリップヒーターを追加したい場合は、既存ハーネスの電流容量への影響も確認が必要です。定格を超えた状態で使うと、ヒューズが飛んだり配線が発熱して被覆が溶けたりするリスクがあります。電流容量の計算に不安がある方は、バイクショップでの事前相談をおすすめします。
参考)http://allmaintenance.jp/switch-box-exchange/
配線ミスによるショートの仕組みと防止策が詳しく解説されています。
バイクの電力システムとショートの原因・対策 | TKCカリオシティブログ
スイッチボックスのメンテナンス方法と注意点が公式に紹介されています。
バイクのスイッチボックスメンテ方法&注意点 | グーバイクMAGAZINE
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