在来工法だと思って壁を抜いたら、補強工事だけで150万円を超えた事例があります。
在来工法とは、木材の柱と梁を組み合わせて骨組みを作る「木造軸組工法」のことです。 日本で古くから使われてきた伝統工法を現代向けに発展させたもので、現在も国内の戸建て住宅のうち最も多くを占める工法です。
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骨組みが「線」で構成されているため、壁の配置に制約が少なく、大きな窓や開口部を設けやすいのが特徴です。 柱と柱の間に斜め材「筋交い」や耐力壁を入れることで、水平方向の力(地震・風)に対する強度を確保します。
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増改築がしやすいのが最大のメリットです。これが在来工法です。
ただし、職人の腕によって品質にばらつきが出やすい点と、構造計算をしっかり行わないと耐震性が不十分になる点には注意が必要です。
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RC造は鉄筋(Reinforcement)とコンクリート(Concrete)を組み合わせた構造体です。 コンクリートの圧縮に強い性質と鉄筋の引張に強い性質を組み合わせることで、木造では難しい高い強度と耐久性を実現します。
建築費は坪単価で約110万円が目安で、在来工法(約71万円)と比べると1.5倍以上のコストになります。 壁・床・天井の「面」全体で荷重を支えるため、マンションや公共施設など中高層建築に多く採用されています。
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防音性・遮音性が非常に高いのも大きな特徴です。
一方で、断熱材が少ないと室温が外気に影響されやすく、夏は暑く冬は冷え込むという問題が発生します。 温熱環境の改善はRC造リフォームの大きなテーマの一つです。
リフォームの自由度は在来工法とRC造で大きく異なります。在来工法の場合、間仕切り壁を1〜2日の工事で撤去でき、間取り変更がスムーズです。
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RC造の場合、コンクリート壁が「耐力壁」かどうかを必ず事前に確認する必要があります。 耐力壁は建物の荷重を支える構造上の要であり、無断で撤去すると建物全体の強度が低下し、最悪の場合は耐震基準違反につながります。
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耐力壁の撤去は構造クラックのリスクがあります。
RC造の耐力壁を見分けるポイントは主に3つです。
大規模な構造変更には建築確認申請が必要になる場合があり、事前に自治体へ確認することが欠かせません。
耐震リフォームのコストは工法によって大きく変わります。在来工法の木造住宅では、耐震診断の費用が延床面積120㎡前後で60万〜100万円程度が相場です。
| 項目 | 在来工法(木造) | RC造 |
|---|---|---|
| 坪単価(新築) | 約71万円 | 約110万円 |
| 耐震診断費 | 60万〜100万円(120㎡目安) | 約2,000〜3,500円/㎡ |
| 壁撤去の自由度 | 比較的高い | 耐力壁は撤去不可 |
| 法定耐用年数 | 22年(税務上) | 47年(税務上) |
| 実際の耐久年数 | 適切補修で数十年 | 補修次第で100年超 iwaki-s(https://www.iwaki-s.com/blog/entry-678379/) |
RC造の耐震診断費は延床面積1,000㎡以下で概ね2,000円/㎡以上となり、1,000〜3,000㎡規模では2,000〜3,500円/㎡程度です。 一見高く見えますが、RC造の高い耐久性を考えると長期的なコスト効率は決して悪くありません。
在来工法の耐震性を語るうえで欠かせないのが「耐震等級」と「筋交い」の知識です。現代の在来工法では、筋交いや耐力壁、耐震金物を適切に配置することで非常に高い耐震性を実現できます。
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耐震等級は1〜3の3段階で評価されます。
等級3が最も高い水準です。
リフォームで間取りを変更する際、筋交いの位置を確認せずに壁を撤去すると耐震等級が下がる可能性があります。 工事前に建築士へ相談し、構造図と照らし合わせた確認を行うことが重要です。
在来工法のリフォームでは「構造図の確認→耐力壁・筋交い位置の把握→補強計画の立案」という順序で進めることが鉄則です。この手順を踏まえることで、不必要なコスト増や工期延長を防ぐことができます。
耐震補強と間取り変更を同時に行う場合、補助金が利用できるケースもあります。各自治体によって金額や条件が異なるため、工事業者に確認するか、自治体の住宅課に問い合わせるとよいでしょう。
参考:耐震補強費用の相場・補助金についての詳細情報
一般的にRC造はリフォームしにくいというイメージが広まっています。しかし、特定の場面ではRC造の方がリフォームの費用対効果が高くなることがあります。
築50年のRC住宅のリフォーム費用は700万〜1,500万円程度が目安ですが、同条件での建て替えと比べると半額程度に抑えられる場合があります。 これはRC造の躯体(コンクリートの骨格)が木造より長く使えるからです。
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つまり骨格が長持ちするということですね。
RC造の法定耐用年数は47年ですが、これはあくまで税務上の目安です。 適切な防水改修や構造補強を行うことで、80〜120年以上の耐久性を保った事例も存在します。 木造では同じ補修をしても建物の限界年数は一般的に短いため、長く住み続けることを前提にすると、RC造は長期的な視点でコストパフォーマンスが高いと言えます。
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また、RC造は防音性能が高いため、音楽室や在宅ワーク専用スペースへのリフォームに向いています。 在来工法で同等の防音リフォームを行うには、防音材・防振材の追加施工が別途必要になることが多く、コストが膨らむ場合があります。
RC造リフォームで壁の断熱改修を行う場合は、内断熱と外断熱の2つのアプローチがあります。特に築年数が経過したRC住宅では、内断熱(発泡ウレタン吹付け等)の追加が比較的費用を抑えやすい方法として知られています。断熱・防水の両面を一度に改修することで、工期を圧縮しトータルコストを下げる計画が効果的です。
参考:RC造リフォーム・リノベーションの費用と注意点
【鉄筋コンクリート造のリフォーム注意点と費用】クラフトスピリッツ
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