ELBとは電気の漏電を守る遮断器の仕組み

分電盤に書かれた「ELB」が何なのか気になっていませんか?リフォーム時に見落としがちなELB(漏電遮断器)の基本から交換費用・寿命まで徹底解説。あなたの家の分電盤は大丈夫でしょうか?

ELBとは電気の漏電から守る遮断器の仕組みと基礎知識

ELBを交換しないままリフォームすると、工事後に火災保険が適用されないケースがあります。


ELB(漏電遮断器)の3つのポイント
ELBとは何か

Earth Leakage Breakerの略。漏電を検知して自動的に電気を遮断する安全装置で、感電・火災を防ぎます。

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交換の目安

日本電機工業会の基準では、使用開始から13年が更新推奨時期。リフォームのタイミングで一緒に確認を。

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交換費用の相場

漏電ブレーカー単体の交換は8,000円〜25,000円程度。分電盤ごとの交換は別途費用が発生します。


ELBとは何か:電気の漏電遮断器の正式名称と役割


ELBは「Earth Leakage Breaker」の略称で、日本語では「漏電遮断器」と呼ばれます。 分電盤の中心に取り付けられており、電路で漏電が発生した瞬間に自動で電気を遮断する安全装置です。


参考)ELB 漏電遮断器とは?原理、選定、仕組み - でんきメモ


ELBと似た名称に「ELCB(Earth Leakage Circuit Breaker)」がありますが、これはELBとまったく同じ機器を指します。 メーカーや図面の表記によって呼び名が違うだけで、機能・役割に差はありません。これは紛らわしいですね。


参考)【制御盤】NFBとELBの違い、使い分けは? - エネ管.c…


ELBには、漏電を検知して遮断する機能に加え、過電流(ショート)を遮断する「配線用遮断器(NFB)」の機能も内蔵されているものが大多数です。 つまり、NFBとELBの2台を設置する必要はなく、ELB1台で両方の保護が可能というわけです。ELBが条件です。


参考)【制御盤】NFBとELBの違い、使い分けは? - YouTu…


略称 正式名称 主な機能
ELB / ELCB Earth Leakage (Circuit) Breaker 漏電検知 + 過電流遮断
NFB / MCCB No Fuse Breaker / Molded Case Circuit Breaker 過電流・短絡遮断のみ
MCB Miniature Circuit Breaker 小型の過電流遮断(分岐用)


ELBの仕組み:電気の漏れを0.1秒で検知するメカニズム

ELBが漏電を検知する仕組みは、「行きと帰りの電流の差」を常に監視することです。 正常な電路では電気が行って戻ってくるため、行きと帰りの電流は必ず一致します。



ところが漏電が起きると、電気の一部が別のルート(人体や壁など)を通って逃げてしまいます。帰りの電流が減るわけです。この差を感知すると、ELBは電磁装置を動作させて回路を開放します。


参考)漏電遮断器はどんな しくみなの?│コカネット


ELBが動作するのは15mA〜30mA程度の漏電電流で、遮断時間は0.1秒以内とされています。 数mAで人間は運動神経が麻痺し始めるため、0.1秒という速さは命を守るために非常に重要です。これは必須です。



  • 🔴 数mA:ピリッとした感触(軽度の感電)
  • 🔴 15〜30mA:運動神経の麻痺、動けなくなる
  • 🔴 数百mA以上:漏電による火災リスクが高まる


ELBはこの危険な電流域に達する前に、自動で電気を遮断します。 頼もしい安全装置ですね。



ELBとNFBの違い:リフォームで分電盤を確認するときの判断基準

ELBとNFBはパッと見ると外見がとても似ています。 勘違いしやすいポイントです。しかし役割はまったく異なり、NFBには漏電を検知する機能がありません。



NFBは「過電流防止」に特化しており、ドライヤーや電子レンジなど複数の家電を同時に使って電気が流れすぎたときに回路を守る目的で使われます。 一方ELBは、配線の被覆が劣化したり、雨水が電気機器に侵入したりして起きる「漏れた電気」を検知するために存在します。



リフォームで分電盤を確認するとき、主幹ブレーカーの部分に「ELB」または「漏電遮断器」と表記があれば問題ありません。 もし「NFB」だけしか書いていない古い分電盤の場合、漏電保護が不十分な状態です。ELBへの交換を検討するのが原則です。価格差はELBの方がNFBより1,000〜2,000円程度高い程度ですので、安全への投資としては非常に割安です。


参考)漏電遮断器(ELB)が落ちたときの正しい復旧手順と注意点 -…


ELBの寿命と交換時期:リフォーム前に必ず確認すべき分電盤の状態

漏電ブレーカー(ELB)の寿命は一般的に10年〜20年とされています。 ただし、日本電機工業会(JEMA)の調査報告書では「使用開始から13年が更新推奨時期」と明記されており、この基準が業界標準になっています。


参考)【まとめ】停電してからでは遅い!漏電ブレーカーの寿命とは? …


リフォームのタイミングは分電盤を点検する絶好の機会です。 築13年以上の住宅では、気づかないうちにELBの内部劣化が進んでいることがあります。外見上は問題なく見えても、いざ漏電が発生したときに正常に遮断できないケースがあるためです。



以下のいずれかに当てはまる場合は、リフォームと同時にELBの交換を電気工事士に依頼することをおすすめします。


参考)住宅用分電盤の寿命・交換時期の目安は13年(株)太内田電設


  • 🏠 築13年以上の住宅で分電盤を一度も交換していない
  • 🏠 分電盤に「ELB」の表示がない(古い地絡保護専用タイプの可能性)
  • 🏠 頻繁にブレーカーが落ちる、またはスイッチが元に戻らない
  • 🏠 分電盤内部にほこりや焦げ臭さがある
  • 🏠 1995年以前に建てられた住宅(旧規格の分電盤が設置されている場合)


分電盤の交換が必要かどうか迷った場合は、地域の電力会社や第二種電気工事士の資格を持つ業者に相談するのが確実です。


参考)漏電ブレーカーの故障?分電盤内のELBブレーカーが落ちる原因…


参考:日本電機工業会(JEMA)の住宅用分電盤更新推奨時期に関する情報はこちらで確認できます。


住宅用分電盤の寿命・交換時期の目安は13年(太内田電設)


ELBの交換費用とリフォーム時の注意点:電気工事士への依頼が必須な理由

ELB(漏電ブレーカー)の交換費用は、8,000円〜25,000円(税込)が一般的な相場です。 アンペア数によって機器代が変わるため、30Aで約20,000円、40A〜50Aで約22,000円(出張費・工事費・処分費込み)となるケースが多いです。


参考)漏電ブレーカー交換費用 ┃ 春日井市の電気工事屋【電恵】対応…


ここで絶対に注意してほしいことがあります。ELBの交換は「第二種電気工事士」以上の資格を持つ者でなければ行えません。 DIYで分電盤内の工事をすることは電気工事士法に違反し、法的リスクを伴います。リフォーム業者に依頼する際も、電気工事は電気工事士の資格を持つ担当者が行っているかを必ず確認しましょう。



費用を抑えたいならリフォーム工事と同時に依頼するのが賢明です。 電気業者を別途呼ぶ場合は出張費が別にかかりますが、リフォーム工事のついでに依頼すれば出張費を節約できることがあります。つまりリフォームとセットが得です。


参考)【2026年最新】ブレーカーの交換費用は?|分電盤交換は必ず…


  • ⚠️ ELBの自分での交換は電気工事士法違反になる
  • 💡 アンペアブレーカーは電力会社の管理物なので勝手に交換できない

  • 💡 分電盤全体が老朽化している場合は、ELB単体より分電盤ごと交換が合理的

  • 💡 複数の電気工事業者から見積もりを取って比較するのがおすすめ


参考:ELBを含む分電盤の交換費用の詳細な相場はこちらで確認できます。


ブレーカーの交換費用は?|分電盤交換は必ず業者へ(共同エンジニアリング)




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