あなたが後付けしたレール、退去時に数万円請求されます。
網戸レール後付けとは、もともとレールがついていない窓に、あとから網戸用のレールを取り付ける作業のことです。戸建て住宅のサッシには最初からレールが付いているのが一般的ですが、ビルや団地のサッシではレールがないことも珍しくありません。
実際の作業では、電動ドリルでレールと窓のサッシ側に穴を通し、そこにビスをねじ込んで固定するのが基本的な流れです。皿ビスを使う場合は、頭部分を大きめのドリルで面取りしておくと、ビスの頭が出っ張らずに仕上がりが綺麗になります。
参考)網戸レール後付けしたいのですが、留めるにはどうやったらよいで…
事前に両面テープで仮止めしてから本止めすると、位置がずれにくくなります。レールが歪むと網戸の滑りが悪くなるので注意してください。
必要な工具は、電動ドリル、キリ(下穴用)、皿ビスまたはトラスタッピングネジ、そして水平を確認するための水平器です。ホームセンターでは長さ2000mm程度のアルミ製後付けレールも販売されており、自宅の窓幅に合わせてカットして使うタイプが主流です。
参考)https://item.rakuten.co.jp/dreamsecond/tgata-rail/
DIYで最も多い失敗は、網戸と枠のあいだに隙間ができてしまうことです。網戸を作製する際の高さは、上下レールの内寸法プラス10mmで計算するのが基本です。
この寸法がずれると、網戸がきつくて建て込めなかったり、逆にかかりが甘くて抜け落ちそうになったりします。上下レールの出幅の位置がわずかにでもズレていると、網戸の動きが不安定になります。
さらに厄介なのが、下部レールの取付角度です。上部はほぼ直角に取付できることが多い一方、下部は水切りの関係で直角になっていないケースがあります。垂直に立ち上がるよう慎重に調整する必要があります。
固定に使うビスも重要です。コンクリートやアルミなど、ビスがしっかり噛む素材でないと、使用しているうちにレールが外れ落ちる危険性が高まります。イメージとしては、はがきの横幅(約10cm)ほどのズレでも網戸全体の動きに影響が出ることがあります。こうした不具合を避けるには、施工前に水平器とメジャーで出幅・角度を必ず二重チェックする方法が有効です。
DIYで挑戦する最大の理由は、やはり費用の安さです。市販の後付けレールキットであれば、数千円から1万円台で購入できるものが多く見られます。
一方でプロの職人に依頼すると、材料費に加えて出張費・施工費が加算されるため、同じ規模の作業でも数万円単位で差が出ることがあります。玄関網戸の事例では、DIYキット購入が2.5万円〜3.5万円に対し、プロ施工は4.5万円〜6.5万円というデータもあります。差額は約2万円〜3万円ということですね。
参考)後付けレールで網戸を取付けるデメリットやトラブルとは。別の方…
この差額を「高い」と感じるか、「失敗のリスクを回避できるなら安い」と感じるかは人によって分かれます。ただし、技術が未熟なまま作業すると、あとあとトラブルに繋がる恐れがあります。
費用を抑えつつ失敗リスクも減らしたいなら、最初にサッシ屋やリフォーム業者へ「レール取付のみ」の見積もりを取り、自分で作業する部分とプロに任せる部分を分ける方法もあります。まずは近隣の窓専門店に無料見積もりを依頼するのがおすすめです。
後付け網戸レールは、どんな窓にも取付できるわけではありません。室内側からの作業は難易度が高く、基本的には窓の外側で作業できる環境が前提です。
また、取付面が90度に立ち上がっていない斜めの水切り部分には、原則として取付できません。素材もコンクリートやアルミなど、固定ビスがしっかり噛むものである必要があります。
こうした条件を満たせない場合、室内側に取付けるプリーツ網戸やロール網戸への切り替えが代替案になります。専用枠が同梱されているため、窓の手前・室内側に枠を固定し、そこに網戸本体を建て込む方式です。
このタイプは賃貸・分譲を問わず居住者の判断で設置できる点が大きなメリットです。ビルや団地では窓の外側が共有部分にあたり、管理者の許可が必要になることも多いため、規制を気にせず設置できるのは大きな利点です。ただし窓の手前に網戸が存在するため、多少の圧迫感やカーテンとの干渉が出る場合があります。
見落とされがちなのが、賃貸住宅でのビス穴問題です。後付け網戸レールは基本的にビスでサッシや枠に固定する構造になっています。
持ち家であれば問題ありませんが、賃貸物件の場合、ビス穴が原状回復の対象とみなされ、退去時に補修費用を請求されるリスクがあります。数千円で済む場合もあれば、サッシ交換相当の高額請求になるケースも報告されています。厳しいところですね。
このリスクを避けたいなら、ビスを使わない突っ張りタイプや、粘着テープで固定する簡易的な網戸を検討する方法があります。耐久性はビス固定タイプに劣りますが、原状回復費用のリスクをゼロにできる点は大きなメリットです。
賃貸に住んでいて後付けレールを検討している人は、契約書の「原状回復に関する特約」を先に確認しておくと安心です。それだけで数万円の請求を未然に防げる可能性があります。