防火区画貫通処理パテの選び方と正しい施工手順

リフォームで壁や床に配管を通す際、防火区画の貫通処理は法律で義務付けられています。耐火パテの種類・施工手順・注意点を詳しく解説。知らないと検査不合格になる落とし穴とは?

防火区画貫通処理のパテで知っておくべき基礎と施工ポイント

パテ埋めを一か所でも手抜きすると、全箇所のやり直しを命じられることがあります。


防火区画貫通処理 パテ の3つのポイント
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法令への適合が必須

建築基準法施行令第112条・第129条に基づき、貫通部には不燃材料(耐火パテ等)の充填が義務づけられています。

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パテの種類で使用条件が異なる

ケーブル直配線用・配管用など用途別に製品が異なります。誤った製品を使うと認定外となり施工のやり直しが発生します。

経年劣化・脱落に要注意

99%のタワマン・内廊下型マンションでパテの収縮・脱落が確認されています(さくら事務所調べ)。定期確認が重要です。


防火区画貫通処理とパテが必要になる場面・法的根拠



リフォームで電気配線や給排水管を通すとき、壁や床が「防火区画」に該当していれば、その穴は必ず塞がなければなりません。これは任意の作業ではなく、建築基準法施行令第112条・第129条の2の5によって義務付けられた法的要件です。


参考)https://www.cfaj.gr.jp/method/firestop.html


具体的には「貫通部分およびその両側1メートル以内を不燃材料で造ること」が求められています。 不燃材料で造られていない配管(可燃性配管など)を使う場合は、国土交通大臣認定工法による施工が必要となります。つまり法令です。


参考)https://www.furukawa-ftm.com/bousai/commentary/


リフォームの現場では、電気工事業者や設備業者が施工しますが、知識のない職人が「なんとなく市販のパテで埋めた」だけでは法的に無効になる可能性があります。 消防検査で施工不備を指摘された場合、1箇所の問題から全箇所の全数検査・やり直しに発展したケースも報告されています。 痛いですね。


参考)https://www.eslontimes.com/solution/solving/build/case9/


防火区画は「火災の延焼を一定時間食い止める」という目的で設けられており、マンションや一定面積以上の建物に設置されています。 貫通部に隙間があれば、防火区画としての意味が失われます。


参考)https://www.s-mankan.com/case/939/


古河電工|防火区画貫通部の法令解説(建築基準法・消防法の詳細解説)


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防火区画貫通処理に使う耐火パテの種類と選び方

耐火パテといっても、製品によって「使用できる条件」がまったく異なります。 大きく分けると、「不燃性配管専用タイプ」「可燃性配管対応タイプ」「ケーブル直配線用タイプ」の3種類があり、用途を間違えると認定外の施工になってしまいます。 これが基本です。


参考)https://denkipro.com/denki-kouji/haisen/haikan15.html


種類 主な用途 注意点
硬化型耐火パテ(例:因幡電工 IPF) 不燃性配管の貫通部 硬化後は変形しない安定タイプ store.shopping.yahoo.co(https://store.shopping.yahoo.co.jp/imadoyaonabeta/ipf.html)
柔軟型(可塑性)耐火パテ ケーブル直配線・配管変更が多い箇所 経年で収縮・脱落リスクあり youtube(https://www.youtube.com/watch?v=vEo1cwrrpBY)
フィブロックNEO(耐火シートタイプ) 将来変更の多い貫通部 パテ充てん不要で施工が簡易 eslontimes.sekisui-uiep(https://eslontimes.sekisui-uiep.com/VFP/fiblock/case1-2)


選ぶポイントは大きく3つです。


  • 🔴 貫通する材料(ケーブル直配線か配管か、配管が不燃か可燃か)を確認する
  • 🟡 壁・床の構造(RC壁か、ALC壁か、ボード壁か)に対応しているか確認する
  • 🟢 国土交通大臣認定番号が製品に明記されているかを必ず確認する


参考)https://www.cfaj.gr.jp/qa/pdf/qa_06.pdf


とくにリフォームでよくある「PF管(可とう性プラスチック管)」を使う場合、PF管は防火区画を直接貫通させることはできません。 必ず両側1m以上の鋼管でPF管を包んだうえで、すき間をパテやモルタルで充填する必要があります。 意外ですね。


参考)https://www.cfaj.gr.jp/qa/minister.html


Panasonic DENZAI TERASU|耐火パテの意味・種類・施工方法の詳解


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防火区画貫通処理パテの正しい施工手順ステップ

正しい手順を踏まないと、消防検査で「全やり直し」になるリスクがあります。 手順が命です。


参考)https://www.eslontimes.com/solution/solving/build/case9/


Step 1:貫通開口の準備
貫通前に壁・床の仕様を確認し、使用するパテ・工法の認定範囲内の開口径かどうかを確かめます。矩形開口の最大面積には上限(標準は0.24〜0.6㎡)があります。


参考)https://www.cfaj.gr.jp/qa/pdf/qa_06.pdf


Step 2:配管・ケーブルの固定
貫通穴に配管またはケーブルを通し、ガタつきのないよう固定します。パテを充填する前に動いてしまうと、隙間が生じて施工不良の原因になります。


参考)https://www2.panasonic.biz/jp/terasu/skill/dictionary/taikabate.html


Step 3:表面の清掃
補修する箇所の汚れ・油・さびを取り除きます。 表面が汚れているとパテの密着力が落ち、経年で脱落する原因になります。


参考)https://www.cbg.co.jp/support.html


Step 4:耐火パテの充填
配管周囲のすき間に耐火パテを充填します。充填量が不十分だと施工不良になる典型例です。 充填厚が製品の認定範囲(例:10mm〜3,200mm)に収まっているか確認してください。


参考)https://store.shopping.yahoo.co.jp/imadoyaonabeta/ipf.html


Step 5:両面の処理を確認
壁・床の両側から充填するのが基本です。 片側のみの場合は認定工法の仕様書を確認し、片面充填が許可されているかチェックしてください。


参考)https://www.interior-supervisor.com/boukakukaku-kantusyori/


施工後は目視で「隙間がないか」「表面が平滑に仕上がっているか」を確認します。たとえ小さな隙間でも、火災時には炎の通り道になります。


参考)https://www.s-mankan.com/case/939/


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リフォーム後に起きやすい防火区画貫通処理パテの経年劣化と対処法

リフォームから数年後、「パテが自然にボロボロ剥がれてしまった」という事例は珍しくありません。さくら事務所の調査では、99%のタワマン・内廊下型マンションで耐火パテの収縮・脱落が確認されています。 これが現実です。


参考)https://www.youtube.com/watch?v=vEo1cwrrpBY


劣化の主な原因は以下の通りです。


  • 施工時のパテ量が不足していた(典型的な施工不良)


参考)https://www.eslontimes.com/solution/solving/build/case9/

  • 柔軟型(可塑性)パテが経年で硬化・収縮した
  • 設備の増設・入れ替え時に既存の耐火処理材に穴を開け、耐火性のない一般パテで補修した


参考)https://www.cbg.co.jp/support.html


脱落・ズレが生じると、本来の性能が満たされなくなります。 早急な修繕が必要です。


参考)https://www.cbg.co.jp/support.html


対処としては「硬化型耐火パテへの打ち直し」または「フィブロックNEOのような耐火シートへの交換」が有効です。 フィブロックNEOは火災時に発泡膨張して貫通部を塞ぐ仕組みで、パテ充填が不要なため、将来の配管変更にも対応しやすいのが特長です。


参考)https://www.eslontimes.com/news/detail/1754/


長期修繕計画に貫通部の修繕が含まれているマンションはほぼゼロというのが実態です。 アフターサービス点検(2年・5年・10年)のタイミングで、貫通部の状態を専門家に確認してもらうことをおすすめします。


参考)https://www.youtube.com/watch?v=vEo1cwrrpBY


さくら事務所|マンションの防火区画貫通部の隙間・施工不良事例(写真付き)


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DIYリフォームで防火区画貫通処理を間違えたときのリスクと費用

自分でリフォームしたら防火区画のパテ処理を省いてしまった」という事例が増えています。これは見た目の問題ではなく、建築基準法違反になります。 法律の話です。


参考)https://www.furukawa-ftm.com/bousai/commentary/


具体的なリスクを整理します。


  • ⚠️ 消防検査・完了検査で施工不備を指摘される:全箇所の施工やり直しが命じられた事例あり


参考)https://www.eslontimes.com/solution/solving/build/case9/

  • ⚠️ 建築基準法違反の指摘:是正命令の対象になる可能性があります


参考)https://www.119kawagoechiku.jp/index/kurashi/boukataisyoubutunokaisyuu.pdf

  • ⚠️ 火災時に延焼を食い止められない:貫通部の隙間から炎・煙が他の区画へ広がります


参考)https://www.s-mankan.com/case/939/

  • ⚠️ マンション売却時・賃貸時の法適合調査で不適合:資産価値に直結します


費用面でも、「後から全箇所やり直し」になると、1箇所あたりの補修費用が数万円単位になるケースもあります。 最初から正しく施工する方が圧倒的に安上がりです。


参考)https://www.eslontimes.com/solution/solving/build/case9/


なお、自分で施工する場合でも「国土交通大臣認定を取得した耐火パテ」を使い、認定工法の仕様書通りに施工することが求められます。 DIYだからといって法律の適用が免除されるわけではありません。施工後は必ず確認してください。


参考)https://store.shopping.yahoo.co.jp/imadoyaonabeta/ipf.html


市販されている認定取得済みの耐火パテ(例:因幡電工 IPF、未来工業 プラシールNF-11など)を選び、製品に記載された施工手順を厳守することが、リフォームで失敗しないための最低条件です。


参考)https://denkipro.com/denki-kouji/haisen/haikan15.html


ケーブル防火協議会(CFAJ)|ケーブル貫通部の防火対策・大臣認定工法の一覧と解説


バックドラフトとは火災

火が弱い部屋ほど、あなたの開窓で一気に炎上しやすいです。


バックドラフトとは火災の要点
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密閉空間で起きやすい

気密性の高い室内で酸素不足になり、可燃性ガスがたまると発生条件が整います。

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窓やドアの開放が引き金

火が弱まって見えても、開口部から空気が流れ込むと爆発的に燃え広がる危険があります。

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リフォーム後の住宅でも重要

高気密化した住まいほど、火災時の換気の扱いを誤ると被害拡大につながりやすいです。


バックドラフトとは火災の基本

バックドラフトとは、火災が起きた室内で酸素が足りなくなり、不完全燃焼で可燃性ガスがたまったところへ空気が一気に入って、爆発的に燃え広がる現象です。海老名市の消防情報でも、気密性の高い室内で火災が起き、窓やドアを開放すると爆発的に炎を発して火災が拡大すると説明されています。つまり急な給気が危険です。


ここで大事なのは、炎が見えにくいから安全とは限らない点です。ホームメイトの消防用語解説でも、窓やドアが密閉された家屋では、一酸化炭素が充満し、火の勢いが静まったように見える一方で、開けた瞬間に強力な燃焼や爆発が起こるとされています。結論は見た目で判断しないことです。


リフォームに興味がある方は、断熱や気密の話を前向きに集めることが多いはずです。ですが、住まいの性能が上がるほど、火災時には空気の流れをどう作るかがより重要になります。意外ですね。


バックドラフトとは火災で窓を開ける危険

住宅火災でやってしまいがちなのが、煙がこもっているからと反射的に窓を開ける行動です。海老名市の説明では、まさに窓やドアの開放が一気に空気を供給し、火災拡大のきっかけになります。窓の開放は慎重が原則です。


たとえば6畳ほどの部屋でも、窓を少し開けただけで外気の流れは一変します。はがきの横幅ほどの10cmのすき間でも、空気の通り道ができれば燃え方は変わります。つまり開口部がスイッチです。


火元確認のためにドアを開ける行動も同じです。ホームメイトの解説では、閉じた空間で弱まって見える火が、ドアや窓を開けた瞬間に勢いを増すとされています。知らずに開けると避難時間を失いやすく、煙と炎の両方で健康被害の危険が増えます。痛いですね。


この場面の対策は、火元の様子を見に行くことではありません。室内確認のリスクを減らす狙いなら、住宅用火災警報器の作動位置と避難経路だけ家族で確認する、これだけで十分です。確認だけ覚えておけばOKです。


バックドラフトとは火災と高気密住宅

バックドラフトは、気密性の高い空間で起きやすいと複数の消防系情報で説明されています。海老名市は「気密性の高い室内」を前提にし、J-STAGE掲載の症例報告でも「気密性の高い空間」で不完全燃焼ガスが充満した状態で開放されると爆燃すると整理しています。高気密住宅では特に注意です。


リフォームでは、内窓の追加、断熱改修、玄関ドア交換、気流止め施工などで家のすき間が減ります。普段は冷暖房効率や快適性のメリットが大きいです。ですが火災時だけは、空気が不足した室内に可燃性ガスがたまりやすい条件にもなり得ます。これが盲点ですね。


もちろん、高気密住宅そのものが危険という意味ではありません。普段の住性能と火災時の危険は別に考える必要があります。高気密化するなら、防火・感知・避難の設計もセットが基本です。


この場面で役立つ追加知識は、給気と排気の設備配置です。火災リスクの理解を深める狙いなら、24時間換気の給気口と排気口の位置を図面で1回確認するだけでも、家の空気の流れを具体的に想像しやすくなります。これは使えそうです。


バックドラフトとは火災の事例と兆候

バックドラフトは机上の話ではありません。2025年の大阪・道頓堀のビル火災では、2026年1月に公表された調査報告で、バックドラフト現象が隊員2人の死亡の直接的原因と指摘されました。実際に命を奪う現象です。


また、J-STAGEには2023年公開の「こたつ火災によるバックドラフトで受傷した熱傷の1例」があり、家内の火災でも関連する受傷が起こり得ることが分かります。大規模施設だけの話ではありません。家庭でも起こり得るということですね。


読者目線で気になるのは、どんな前触れがあるかでしょう。一般向けに分かりやすい資料では、締め切られた部屋で火の勢いが弱く見えること自体が危険サインとして語られています。火が小さいのに煙が多い、そんな状況は問題ないんでしょうか? むしろ慎重に距離を取るべき場面です。


火災時のリスクを減らす狙いなら、室内を確認しに戻るより119番通報と避難を優先する行動が候補です。数分の迷いで煙を吸い込む量が増えるため、健康面の不利益が大きくなります。避難優先なら問題ありません。


バックドラフトの再現実験が見られる参考です。火が弱く見える場面から急燃焼に変わる流れを把握できます。
札幌市消防局消防科学研究所の火災再現実験動画


バックドラフトとは火災を踏まえたリフォーム視点

リフォーム検討中の方にとっての独自視点は、性能向上と防火理解を分けて考えないことです。たとえば窓交換や断熱改修で住み心地は上がりますが、火災時には「とりあえず開けて換気」が逆効果になる場面があります。住性能と避難知識はセットです。


ここで損をしやすいのは、設備にお金をかけても家族の行動ルールを決めていないケースです。数十万円単位の内窓や断熱改修をしても、火災時に誰かがドアを開けてしまえば、時間と健康のリスクが一気に増えます。つまり設備だけでは不十分です。


そこで現実的なのは、難しい防災訓練ではなく、家族で3つだけ共有することです。①火元確認で戻らない、②煙のある部屋の窓やドアをむやみに開けない、③避難後に119番する、です。3つだけで十分です。


火災リスクへの備えを一歩進める狙いなら、住宅用火災警報器の設置場所をメモする行動が候補です。特に寝室や階段まわりの感知が早いほど、バックドラフトが起こり得る密閉空間に近づかずに済みます。早期感知が条件です。

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