壁つなぎを「外した方が工事が早く終わる」と思っていませんか?実は、壁つなぎを1本でも勝手に外すと、足場が倒壊して損害賠償が数百万円になるケースがあります。
壁つなぎとは、建設現場やリフォーム工事で設置される足場パイプが崩れたり変形したりするのを防ぐために、足場を建物の壁に固定して使われる部材のことです 。
参考)https://ashiba-net.com/column/scaffold-wall-tie/
足場は高所に設置されるため、強風や作業員の荷重、地震などの外力を受けやすい構造になっています。壁つなぎはその揺れを建物側に分散させることで、足場全体の安定性を確保します 。
参考)https://www.tasuku-inc.com/blog/ashiba/197306
特にリフォームの現場では、外壁塗装や屋根修理などで2〜4週間以上足場が設置されることも珍しくありません。その期間中、台風などの強風にも耐えられる設計が求められます。これが基本です。
また、壁つなぎは足場を安定させるだけでなく、建物外壁への過剰な圧力を防ぐ役割も同時に果たしています 。足場が建物に押しつけられすぎると、タイルやモルタルが割れることもあるため、双方向の力を調整する部材として機能しています。
参考)https://www.tasuku-inc.com/blog/ashiba/197306
つまり「つなぐ」ことで足場を守り、建物も守るということです。
壁つなぎには、使用する足場の種類や建物の構造に応じて複数の種類があります。代表的なのは、単管挟み込みタイプ・専用金具タイプ・キャッチクランプタイプの3種類です 。
参考)https://www.tasuku-inc.com/blog/ashiba/197306
🔧 主な壁つなぎの種類まとめ
参考)https://takaken-k.com/news/the-importance-of-scaffolding-wall-connections/
リフォームで最もよく見かけるのは、アンカー打ち込み型の専用金具タイプです。これが外壁に「穴が残る」原因でもあります。
材質は金属製が主流で、耐久性と強度が求められる場面で使われます。木製の壁つなぎも存在しますが、耐候性に劣るため一時的な軽量足場に限定されます 。
参考)https://eiken-5000.com/news/the-importance-of-wall-connections-in-scaffolding-work/
足場の種類ごとに適切な壁つなぎの選定が必要です。専門業者に確認するのが条件です。
壁つなぎの設置基準は、厚生労働省が定めた労働安全衛生規則第570条に基づいて規定されています 。リフォームや修繕で多く使われる足場の種類別に、以下の間隔が義務付けられています。
参考)https://yoshidakensetsu.info/column/columns/wall-tie-standard-point.html
| 足場の種類 | 垂直方向の間隔 | 水平方向の間隔 |
|---|---|---|
| 単管足場 | 5.0m以下 | 5.5m以下 |
| くさび緊結式足場(ビケ足場) | 5.0m以下 | 5.5m以下 |
| 枠組み足場(ビティ足場) | 9.0m以下 | 8.0m以下 |
| 枠幅600mm未満の簡易枠組み足場 | 5.5m以下 | 5.5m以下 |
参考)https://taito2019.com/scaffold-collapse-accident-prevention
単管足場の縦5m以下という基準は、支柱と腕木の交点付近に取り付けることを考えると、概ね2層ごとに設置することになります 。これは一般的な風荷重を考慮した場合にも妥当な間隔とされています。
参考)https://www.kasetsu.or.jp/help/help01/
枠組み足場の場合は、「2階層と横3スパンの間隔以内」という表現でも基準を満たすことになります 。
参考)https://taito2019.com/scaffolding-wall-tie
この基準を守らないと、労働基準監督署から是正勧告や行政指導が入る可能性があります 。リフォームを依頼するお施主様側も、設置された足場の壁つなぎが適切かどうかを確認する権利があります。
参考)https://yoshidakensetsu.info/column/columns/wall-tie-standard-point.html
一般社団法人 仮設工業会 技術基準Q&A(壁つなぎの設置間隔について専門的な根拠を解説)
壁つなぎの本数と位置を把握しておくのが原則です。
リフォームを経験した方が最も気にするのが、壁つなぎのアンカーが残した外壁の穴です。これは意外に思われるかもしれませんが、穴は塞がれて当然です。
壁つなぎは外壁にアンカーを打ち込んで固定するため、足場撤去後には直径10〜20mm程度の穴が残ります 。この穴が適切に補修されているかどうかが、リフォーム完了後のトラブルの一因になっています。
参考)https://seikou-osaka.jp/blog/detail/20230201000010628/
穴の補修が不十分な場合に生じるリスク:
外壁の材質によってアンカーの種類や補修方法が変わります。コンクリートとALCパネルでは許容荷重が異なり、使用する部材の選定が重要です 。
参考)https://www.tasuku-inc.com/blog/ashiba/197306
また、石張り仕上げの外壁など「壁つなぎが取れない」ケースも存在します。この場合は特殊壁つなぎや斜め控え(やらず)を使用する対処法があります 。改修工事の専門足場業者に依頼することが解決の早道です。
参考)https://www.sunwall.co.jp/column/6685/
これは使えそうです。リフォーム完了後に必ず業者に補修箇所の写真を提出してもらいましょう。
株式会社サンウォール|石張り外壁で壁つなぎが取れない場合の対処法(特殊壁つなぎの実例紹介)
「工事が終わったから足場を少し動かしたい」と思っても、壁つなぎを勝手に外すのはダメです。足場の倒壊事故は、壁つなぎが外れた状態で強風が吹いたときに発生しています 。
参考)https://ashiba-best-partner.co.jp/magazine/ashiba-kabetsunagi/
2012年に埼玉県東松山市で起きた足場倒壊事故は広く知られています。このとき足場に壁つなぎがされていなかったことが直接の原因の一つでした 。
参考)https://ashiba-best-partner.co.jp/magazine/ashiba-kabetsunagi/
リフォームオーナーが知っておくべき安全確認ポイント:
足場工事には「足場の組立て等作業主任者」の資格が必要であり、資格者が責任を持って管理することが義務付けられています。
万が一足場倒壊が起きた場合、近隣の車や建物への損害も発生します。施工業者が加入している建設工事保険・賠償責任保険の内容を着工前に確認しておくことが、リフォームオーナーにとっての重要なリスク管理です 。
厳しいところですね。しかし事前確認をしておくだけで、万が一のトラブル時の対応がまったく変わります。
足場ベストパートナー|壁つなぎの設置基準・取れない場合の対処法・補修方法の詳細解説
| 筋違いの種類 | 壁倍率 |
|---|---|
| 片筋違い(45mm×90mm) | 1.5倍 |
| 片筋違い(90mm×90mm) | 2.0倍 |
| 筋違いたすき掛け | 最大3.0倍 |
| 耐震パネルとの併用 | 最大5.0倍程度 |