玉掛け資格を持っていなくてもリフォーム会社に就職できますが、持っていると年収が平均30万円以上アップする現場が存在します。
参考)玉掛けの資格とは?2種類の技能講習と資格取得のメリットとは …

玉掛けとは、クレーンのフック部分に荷物を取り付けたり(掛け)、吊り上げた後に取り外したり(外し)する作業のことです。 建設現場だけでなく、リフォーム工事でも大型の建材や設備機器をクレーンで吊り上げる場面は頻繁にあります。
参考)「玉掛け」とは?具体的な作業方法から必要な資格や試験、向いて…
単純な「引っ掛け作業」に見えますが、実際はワイヤーロープやチェーンの選定、荷物の重心計算、合図の出し方など、専門的な知識が一体となって成立する技術です。 荷物の重量が数百キロから数トンに及ぶため、手順を誤ると荷物の落下・作業員の死亡事故に直結します。
つまり、玉掛けは「重いものを引っかけるだけ」ではありません。
リフォームの文脈で言えば、ユニットバスの搬入や外壁パネルの設置、屋根材の荷揚げなどで玉掛け作業が発生します。現場によってはクレーン車を使うケースもあり、玉掛けの知識がある職人は重宝されます。
玉掛けの資格は大きく2種類に分かれます。 「玉掛け特別教育」と「玉掛け技能講習」で、どちらを取得すべきかは扱う荷物の重さで決まります。
参考)玉掛け作業に必須の資格とは?特別教育の受講方法も紹介 - 玉…
特別教育は吊り上げ荷重1t未満のクレーンを対象とした資格です。 講習時間は学科6時間+実技4時間の合計10時間(2日間)で完結します。費用は15,000〜20,000円前後が相場です。
参考)「玉掛け」特別教育・技能講習の違いをわかりやすく解説|それぞ…
これが基本です。
一方、技能講習は吊り上げ荷重1t以上のクレーン全般に対応する、より上位の資格です。 講習は最短3日間で修了でき、費用は17,000〜25,000円程度です。 技能講習の修了者は特別教育の範囲も自動的にカバーするため、どちらか迷う場合は技能講習を取得しておくほうが実用的です。
参考)玉掛け技能講習
| 項目 | 特別教育 | 技能講習 |
|---|---|---|
| 対象荷重 | 1t未満 | 1t以上(全て対応) |
| 講習日数 | 2日間(10時間) | 最短3日間 |
| 費用目安 | 15,000〜20,000円 | 17,000〜25,000円 |
| 上位資格 | なし | 特別教育を内包 |
リフォーム現場でクレーン車を使う作業を想定するなら、技能講習の取得を最初から目指すべきです。特別教育で1t未満しか扱えない状態では、大型リフォーム案件で戦力になれないからです。
技能講習は全国の登録教習機関で受講できます。 受講申込みから資格取得まで、基本的に以下の流れで進みます。
参考)玉掛け技能の資格はどうやって取得する?資格の種類や取得方法
合格率は非常に高く、受講者の約95%以上が修了試験を通過するとされています。 落とすための試験ではなく、正しい手順を習得したかを確認するものなので、講習をきちんと受けていれば問題ありません。
参考)玉掛け技能講習とは?内容や費用、合格率、特別教育との違いを解…
これは使えそうです。
クレーン運転士免許をすでに持っている人は受講料が安くなる教習機関もあります。 例えば近畿支部クレーン協会では、実務経験者は15,000円(税込)、一般者は17,000円(税込)と区分されています。 受講前に条件を確認しておくと、出費を数千円単位で抑えられます。
玉掛け技能講習の費用・日程・会場を調べるには、各都道府県の労働局または登録教習機関のウェブサイトが最も信頼性の高い情報源です。
厚生労働省:技能講習登録機関一覧(登録教習機関の公式リスト)
リフォーム業に興味がある人の多くは、まず施工管理や内装の知識を学ぼうとします。しかし玉掛け資格を取得しておくと、リフォーム会社への就職・転職時に「クレーン作業もできる人材」として評価される場面があります。
特に戸建リフォームの大型案件では、屋根や外壁の撤去・搬入作業でクレーンを使うことがあります。この際、玉掛け有資格者が現場にいると、外注コストを削減できるため、会社側にとって大きなメリットになります。
痛いですね、という話です。
玉掛け資格は一度取得すれば更新不要で生涯有効です。 3日間・2万円前後の投資で一生使える国家資格が手に入るため、費用対効果は非常に高いと言えます。
さらにリフォーム以外の現場でも通用する資格なので、副業や転職の選択肢が広がります。 例えば解体工事の補助作業員、引越し大型荷物の吊り上げ補助など、さまざまな場面で活かせます。
玉掛け技能講習の費用は17,000〜25,000円程度ですが、条件によっては国の助成金で一部が補填されます。 特に注目すべきは「人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)」で、中小建設業者が従業員に技能講習を受けさせた場合、費用の一部が助成される制度です。
会社員の立場で受講する場合は、会社側に助成金申請を提案するだけで実質負担がゼロになるケースもあります。 自分の費用で受けてしまう前に、まず雇用主に制度の確認を求めることが大切です。
知ってると得する話ですね。
個人として受講する場合でも、自治体によっては職業訓練として格安で受講できるコースが設けられています。ハローワーク経由で紹介される職業訓練(公共職業訓練)の中に玉掛け講習が含まれていることがあり、この場合は受講料が無料になる場合もあります。
助成金の最新情報は厚生労働省の公式サイトで確認するのが確実です。制度は年度ごとに変わるため、受講前に最新情報をチェックしてください。
厚生労働省:人材開発支援助成金の概要(建設労働者技能実習コース含む)