古い1.6mmのVVFケーブルをそのまま流用すると、エアコン増設で火災リスクが生じる場合があります。

VVFケーブルの正式名称は「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」で、JIS C 3342によって規格が制定されています。 1964年(昭和39年)3月にJIS規格が制定された歴史ある電線で、関西では「VA」、関東では「F」と呼ばれていた時代もあります。 つまり「VVF」という名称自体が、規格統一の産物ということですね。
参考)https://www.kawai-cable.co.jp/products/vvf-roots.html
標準サイズは1.6mm・2.0mm・2.6mmの3種類で、それぞれ2芯・3芯などの芯数が選べます。 許容電流は以下の通りです。
参考)https://ddkcad.com/DDK%E8%A8%B1%E5%AE%B9%E9%9B%BB%E6%B5%81%E6%97%A9%E8%A6%8B%E8%A1%A8.html
| サイズ | 2芯 | 3芯 | 目安のブレーカー |
|---|---|---|---|
| 1.6mm | 18A | 15A | 15A |
| 2.0mm | 23A | 20A | 20A |
| 2.6mm | 32A | 27A | 30A |
リフォームの際にこの数字を覚えておくだけで、業者との打ち合わせがスムーズになります。これが基本です。
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エアコン工事では、室内機と室外機をつなぐ渡り配線に2.0mmのVVFケーブルを使用することが多くのメーカーで指定されています。 1.6mmでも許容電流18Aを超えなければ電気的には問題がない場合もありますが、メーカー保証の観点から2.0mmが標準となっています。
重要なのが「延長禁止」のルールです。エアコンの渡り配線は継ぎ足しによる延長が禁止されており、短い場合は工事のやり直しが必要になります。 リフォームで壁の仕上げをしてからケーブル長さが足りないと発覚すると、追加費用が数万円単位で発生することも。厳しいところですね。
参考)https://note.com/susa_lab/n/n9acbc9751241
また、エアコン専用回路(20A〜30A)では2.0mmの2芯または3芯を使用します。 200V対応エアコンの場合は分電盤からの配線も2.0mm以上が必要になるため、リフォーム前に現状の配線サイズを必ず確認しておきましょう。
参考)https://www.koi-den1525.com/archives/1450
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「VVFは屋内専用」と思っている方も多いですが、実は法規的には屋外使用も可能です。 これは意外ですね。ただし「法規上OKであること」と「実際に安全であること」は別の話です。
参考)https://www.yazaki-group.com/densen/support/faq/index.html
VVFケーブルはビニル絶縁のため、直射日光の紫外線に弱く、数年で被覆が割れて内部に水が浸透し、絶縁が劣化するリスクがあります。 屋外配線には本来VVRケーブル(丸形)や金属管・PF管への収納が推奨されます。
参考)http://www.minami-nagareyama.org/2bangai/archives/maintenance/report-cable-garbage-house.pdf
リフォームで外灯や外部コンセントを増設する際に、業者がVVFを露出で配線しているのを見かけることがあります。この場合、短期的には問題なくても5〜10年後の劣化が懸念されます。工事時に「屋外部分の保護は何を使いますか?」と一言確認するだけで、将来のトラブルを未然に防げます。これが条件です。
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VVFケーブルはシース(外皮)の色によって種類が区別でき、工事ミスや誤配線を防ぐ設計になっています。 2芯は白(または黒)、3芯は灰色が一般的ですが、メーカーや年代によって異なる場合もあります。
参考)https://www.aichidensen.co.jp/products/vvf.html
リフォームで既存の配線を流用するとき、シースの色だけで芯数を判断するのは危険です。古い住宅では色の規則が統一されていない時代に施工されたものもあります。 必ずケーブルに刻印されている「VVF 2.0 3C」などの表記を直接確認するのが鉄則です。これが原則です。
参考)https://www.kawai-cable.co.jp/products/vvf-roots.html
目視だけで判断してしまうと、照明回路のつもりで誤ってエアコン専用回路に繋いでしまうミスが起きます。テスターや検電器を使った確認を合わせて行うと、より確実に安全を確保できます。
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リフォームに興味のある方が見落としがちな最重要ポイントです。VVFケーブルを使った屋内配線工事は、第二種電気工事士以上の資格が必要です。 無資格でコンセントの増設やケーブルの交換を行うと、電気工事士法違反となり、3万円以下の罰金が科される可能性があります。
参考)https://www.koi-den1525.com/archives/1450
「ちょっとした配線の延長だから大丈夫」という認識は通りません。罰金だけでなく、無資格工事による火災が起きた場合は火災保険が適用されないリスクもあります。痛いですね。
DIYで対応できる範囲は、電球交換・スイッチプレートの交換・コンセントカバーの取り付けなど、ケーブル本体に触れない作業に限られます。VVFケーブルの端末処理・接続・新設はすべて資格が必要な作業です。リフォーム業者に依頼する際も「電気工事士の資格証を確認する」という一つの行動で、安全と法的リスクの両方を守れます。
VVFケーブルの規格を理解した上で、適切な資格を持つ業者が正しいサイズを選んでいるか確認することが、リフォーム成功の大きなポイントです。1.6mmが必要な場所に2.0mmを使っても問題はありませんが、その逆(2.0mm必要な回路に1.6mmを使う)は過電流の原因になります。 サイズの確認は必須です。
電気工事士の資格保有確認には、一般財団法人電気技術者試験センターの資格検索ページが活用できます。工事前に担当業者の資格番号を尋ねると、信頼できる業者かどうかの判断材料になります。
パナソニック DENZAI TERASU|VVFケーブルの意味・解説(規格・用途・芯数の詳細情報が掲載されています)
河合電線|VVFのルーツ(JIS規格制定の歴史・規格の変遷を知ることができます)