漏電遮断器をDIYで交換しようとすると、火災保険が一切適用されなくなります。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
漏電遮断器(ろうでんしゃだんき)は、電路に流れる「行き」の電流と「帰り」の電流の差を常時監視している安全装置です。 正常な状態では行きと帰りの電流は完全に一致しますが、絶縁が劣化したり漏電が発生すると、電気の一部が外部に逃げ出すため差が生じます。 この差が一定値(15〜30mAほど)を超えた瞬間、漏電遮断器は0.1秒以内に電路を切断し、感電や火災を防ぎます。
参考)https://www.monotaro.com/note/productinfo/breaker/
仕組みを身近なもので表現すると、水道管で例えられます。蛇口から出た水量と排水量が同じなら正常。もし途中でパイプに穴が開いて水が漏れれば、差が検出される——それと同じ原理です。
「ELCB(Earth Leakage Circuit Breaker)」や「漏電ブレーカー」とも呼ばれます。 つまり同じ装置を指す名前が複数あります。
参考)https://www.monotaro.com/note/productinfo/breaker/
設置は任意ではありません。法律で義務です。 電気設備技術基準では「使用電圧60Vを超える低圧の金属製外箱を有する機器に接続する電路には漏電遮断器を設置すること」と定められています。 冷蔵庫・洗濯機・エアコン・電子レンジ——これらすべてが対象機器に含まれます。
リフォームの際にこのルールを無視して工事をすると、完成後に電力会社の検査で指摘を受けるケースがあります。特に築40年以上の古い戸建て住宅では、漏電遮断器のない古い分電盤がそのまま使われていることがあるため、リフォームのタイミングで必ず確認が必要です。
なお、以下の条件を満たす場合は設置を省略できます。
参考)https://denkikouji2nd.fukulabo-e9.com/2021/12/2p-r03s-p21/
省略できる条件は限定的です。 リフォームで水回り(キッチン・浴室・洗面台)を扱う場合は、ほぼ例外なく設置義務が発生します。
漏電修理110番:漏電ブレーカーの設置義務について(詳細な法令解説)
これが多くの人が知らない重要な事実です。 漏電遮断器があっても、アース(接地)がなければ漏電を検知できないケースがあります。
参考)https://www.ksdh.or.jp/information/roden.html
電気製品のボディに電気が漏れ出ても、アースが取れていない状態では電気の逃げ道がありません。 逃げ道がないと電気は機器に帯電したまま留まり、行きと帰りの電流に差が出ないため、漏電遮断器は動作しません。 人がその機器に触れた瞬間、人体が「アースの代わり」になって初めて電流が流れ、そこで漏電遮断器が動作します——しかしその時点ですでに感電が起きています。
参考)https://oshiete.goo.ne.jp/qa/5834819.html
つまり「漏電遮断器さえあれば安心」ではありません。 漏電遮断器とアースはセットで機能します。
参考)https://www.ksdh.or.jp/information/roden.html
リフォームで洗濯機置き場・キッチン・浴室の電気工事を依頼する際は、「アース線の接続」も同時に確認することをおすすめします。アース端子のないコンセントには後付けでアース付きコンセント(接地極付きコンセント)への交換が可能です。費用の目安は1か所あたり3,000〜8,000円程度です。
漏電ブレーカー(漏電遮断器)単体の交換費用は、部材代+技術料込みで20,000〜24,000円が目安です。 業者によって異なりますが、漏電ブレーカーの本体価格は3,000〜10,000円、作業費は10,000〜20,000円とされています。
参考)https://www.seikatsu110.jp/library/electrical/et_general_construction/16971/
分電盤ごと交換する場合は費用が大きく上がります。 標準的な12回路程度の分電盤丸ごと交換では、55,000〜85,000円が相場です。 出張費・廃棄処分費が別途加算される業者もあるため、必ず事前に見積もりを取りましょう。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
費用の内訳をまとめます。
| 交換の種類 | 費用目安 |
|---|---|
| 漏電ブレーカー単体交換 | 15,000〜35,000円 |
| 分電盤丸ごと交換(12回路) | 55,000〜85,000円 |
| 漏電調査・修理 | 17,000〜64,000円 |
「近くを回っているので無料点検します」という飛び込み営業には注意が必要です。 不安を煽って相場の数倍を請求する被害が後を絶ちません。リフォーム業者に電気工事をまとめて依頼するか、経済産業省の「電気工事業登録業者」を確認して選ぶのが安全です。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
「自分で交換すれば費用が節約できる」と考えるのは自然なことです。しかし漏電遮断器の交換は、電気工事士の資格を持たない人が行うことが法律で禁止されています。 電気工事士法第3条により、無資格での電気工事は罰則(3万円以下の罰金または3か月以下の懲役)の対象になります。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
これは金銭・法的リスクだけではありません。 無資格のDIY交換によって発生した感電事故や火災については、火災保険が適用されないリスクがあります。 万が一、火災が起きて家が全焼した場合、数千万円規模の損害を自費で負担する可能性があります。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
さらに施工不良によるリスクもあります。
参考)https://note.com/madodannetsu/n/n1b458c040394
漏電遮断器は見た目がシンプルなため「交換できそう」と感じやすい部品です。それが一番危ない思い込みです。 電気工事は必ず資格を持つプロに依頼する——それが唯一の正解です。
生活110番:漏電遮断器の正しい使い方と業者への依頼について